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日本展開が待たれる「Windows Subsystem for Android」はフルスクリーンやゲームパッドにも対応

マウス操作で水平スワイプや2本指操作も

「Windows Subsystem for Android」

 Windows上でAndroidアプリを実行可能にする「Windows Subsystem for Android」(WSA)は現在米国でプレビュー展開されており、その間に「Android 12.1」へのアップグレードH.264のハードウェア支援デコードへの対応、AV1コーデックのサポートといったアップデートを実施してきた。しかし、それ以外にも細かな改善が続けられているとのこと。米Microsoftは7月14日(現地時間)、公式ブログ「Windows Insider Blog」でその内容を紹介している。

フルスクリーンアプリ

 昨年秋に「WSA」がリリースされてから寄せられたフィードバックのうち、もっとも多かったのはフルスクリーンモードへの対応であったという。確かに動画コンテンツやゲームは余計なウィンドウなしに、全画面で楽しみたいものだ。

 そこで「WSA」では[F11]キーでフルスクリーンモードへの切り替えができるようになっている。フルスクリーンモードでは。ウィンドウのタイトルバーはもちろん、OSのタスクバーも表示されない。

水平スワイプ

 「WSA」ではマウスのホイール操作で縦方向のスワイプが可能。しかし、タブレットアプリでは横方向のスワイプ操作も少なくない。そこで、[Shift]キーを押しているときだけマウスのホイール操作を水平スワイプへ変換する機能が実装された。

 ちなみに、Windowsでのマウスホイールは通常垂直方向のスクロールだが、[Shift]キーを押せば水平方向のスクロールに切り替わる。操作が似ているので覚えやすいだろう。

2本指のスワイプ

 さらに、「WSA」では[Alt]キーを押しながらマウスをクリックしたりドラッグすることで、2本指でのタップやスワイプを再現できる。2本指操作を要求するアプリであっても、PCのマウスで快適に利用できるというわけだ。

ゲームパッドへの対応

 「WSA」はゲームパッドに対応しており、PCに接続したゲームパッドでAndroidゲームを楽しめる。同社は対応ゲームとして以下の2つを挙げている(日本では未サポート)。

 なお、「WSA」は日本でも年内の導入が予定されている。寄せられたフィードバックは「WSA」の改善や、実装の優先順位を決める際に役立てられるとのこと。とくに日本語関連の問題は、日本語ユーザーのフィードバックがないといつまで経っても改善されない可能性もある。「WSA」が日本でもリリースされたら、積極的にフィードバックを送るようにしたい。