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Windows 11に先行投入されたユニバーサルプリント機能がWindows 10へバックポート
「バージョン 21H2」2022年6月Cリリース以降で利用可能に
2022年8月8日 08:00
米Microsoftは8月3日(現地時間)、Windows 11に先行投入していたユニバーサルプリントの機能をWindows 10にも導入したと発表した。「Windows 10 バージョン 21H2」Build 19044.1806(KB5014666、2022年6月Cリリース)以降で利用できるという。
「ユニバーサル プリント」は、Microsoftが提供するクラウドベースの印刷インフラストラクチャー。ローカルネットワークのプリントサーバーで印刷ジョブやプリンターを管理する手間を省けるのはもちろん、「Windows 10 バージョン1903」以降であればわざわざ個別のプリンタードライバーを追加しなくても、「ユニバーサル プリント ドライバー」一つですべてをまかなえる手軽さが売りだ。今回のアップデートによりユニバーサル プリント関連でWindows 10/11間の機能差がなくなり、管理が容易になる。
今回のアップデートでは、プリンターがIPP(Internet Printing Protocol)規格のPIN解除をサポートしている場合、印刷ダイアログボックスでPINを入力できるようになった。現時点ではエプソンとシャープのIPP対応プリンターで利用できるとのこと。
加えて、「Microsoft Endpoint Manager」によるプリンターのプロビジョニングがサポートされた。IT管理者はWindows 11だけでなく、Windows 10デバイスに対してもユニバーサルプリントプリンターを展開できる。
さらに、Windows 10でも「PSA」(Print Support Application)がサポートされる。「Mopria」印刷プロトコルに準拠したドライバーがOS標準となるため、Mopria認定プリンターであれば印刷のために追加のソフトやカスタムドライバーを導入する必要はなくなる。必要であれば「Microsoft Store」からサポートアプリをインストールし、より高度な機能を実現することも可能だ。