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「Thunderbird 102.1.1」が公開 ~OpenPGPやPOP3、NNTP関連の不具合を多数修正
2022年8月8日 10:00
オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v102.1.1が、8月8日(米国時間)に公開された。「OpenPGP 鍵 マネージャー」でキーを削除した後、選択されたキーがクリアされるようになったほか、以下の不具合が対処されている。
- Linux環境でデスクトップワークスペースを切り替えた後も、更新通知のポップアップが表示されることがある
- macOSのディスプレイの問題で「Thunderbird」が使用できないことがある
- デフォルトの設定が「暗号化しない」の場合、リマインダーから暗号化を有効にしてもOpenPGPの公開鍵が自動的に添付されない
- バイナリ形式で保存されたOpenPGP鍵のインポートに失敗する
- アカウント設定からのOpenPGP公開鍵のエクスポートに失敗する
- 暗号化されたOpenPGPの添付ファイルを保存すると、破損したファイルが作成される
- 1つのメールで多くのOpenPGPキーを受信すると、「Thunderbird」がハングアップすることがある
- POP3メッセージのダウンロードプログレスバーが表示されない
- メールドメインがOAuthプロバイダドメインと一致しない場合、OAuth2認証が利用できないことがある
- OAuthが一部のPOPサーバーで機能しないことがある
- ヘッダーパネルにあるRSSフィードのURLリンクがキーボードで有効にできないことがある
- 自己署名入りTLS証明書がPOP3接続で動作しないことがある
- パスワードに非ASCII文字を使用すると、POP3接続で機能しないことがある
- POP3アカウントに不正なパスワードが入力されたときにエラーが表示されない
- プライマリパスワードを設定した場合、NNTP記事がプレビューペインに表示されない
- サーバーのホスト名がすべて小文字でない場合、NNTP記事をダウンロードできない
- NNTPメッセージのローカルディスクへの保存に失敗する
- アドレス帳からメール作成ウィンドウにドラッグ&ドロップすると、予期しない連絡先がターゲットに追加されることがある
- 連絡先を編集する際、電子メールに「デフォルト」ラベルが表示されないことがある
- 連絡先のタイトル、役割、組織フィールドが間違った順序で表示されることがある
- 2月29日に誕生日を迎える連絡先が、うるう年でない年に正しく表示されないことがある
- vCardsの写真の検出が改善
- 連絡先を他のアドレス帳にドラッグ&ドロップすることができない
- Google CardDAVアドレス帳に保存された連絡先が、テキストフィールドに余分なバックスラッシュを含んでいる
- ファーストネーム/ラストネーム/ディスプレイネームのない連絡先が、連絡先リストに空白で表示されることがある
- vCardとOpenPGPキーの自動添付が期待通りに動作しないことがある
- 設定ページを開くとCPUの負荷が過剰に高まる
- カレンダーが設定の日付と時刻の書式を反映しないことがある。
- OpenPGPキーインポートウィザードがダークテーマに適応しない
- さまざまなビジュアルとテーマの改善
- さまざまなアクセシビリティの改善
セキュリティ関連の修正はアナウンスされていない。
「Thunderbird 102」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7以降で利用可能。現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロードできる。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。「Thunderbird 102」シリーズのユーザーは、自動更新機能でアップデートできる。
なお、「Thunderbird 91」シリーズからは今のところ直接アップデートできないので注意。