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「Thunderbird 102.1.1」が公開 ~OpenPGPやPOP3、NNTP関連の不具合を多数修正

「Thunderbird」v102.1.1

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v102.1.1が、8月8日(米国時間)に公開された。「OpenPGP 鍵 マネージャー」でキーを削除した後、選択されたキーがクリアされるようになったほか、以下の不具合が対処されている。

  • Linux環境でデスクトップワークスペースを切り替えた後も、更新通知のポップアップが表示されることがある
  • macOSのディスプレイの問題で「Thunderbird」が使用できないことがある
  • デフォルトの設定が「暗号化しない」の場合、リマインダーから暗号化を有効にしてもOpenPGPの公開鍵が自動的に添付されない
  • バイナリ形式で保存されたOpenPGP鍵のインポートに失敗する
  • アカウント設定からのOpenPGP公開鍵のエクスポートに失敗する
  • 暗号化されたOpenPGPの添付ファイルを保存すると、破損したファイルが作成される
  • 1つのメールで多くのOpenPGPキーを受信すると、「Thunderbird」がハングアップすることがある
  • POP3メッセージのダウンロードプログレスバーが表示されない
  • メールドメインがOAuthプロバイダドメインと一致しない場合、OAuth2認証が利用できないことがある
  • OAuthが一部のPOPサーバーで機能しないことがある
  • ヘッダーパネルにあるRSSフィードのURLリンクがキーボードで有効にできないことがある
  • 自己署名入りTLS証明書がPOP3接続で動作しないことがある
  • パスワードに非ASCII文字を使用すると、POP3接続で機能しないことがある
  • POP3アカウントに不正なパスワードが入力されたときにエラーが表示されない
  • プライマリパスワードを設定した場合、NNTP記事がプレビューペインに表示されない
  • サーバーのホスト名がすべて小文字でない場合、NNTP記事をダウンロードできない
  • NNTPメッセージのローカルディスクへの保存に失敗する
  • アドレス帳からメール作成ウィンドウにドラッグ&ドロップすると、予期しない連絡先がターゲットに追加されることがある
  • 連絡先を編集する際、電子メールに「デフォルト」ラベルが表示されないことがある
  • 連絡先のタイトル、役割、組織フィールドが間違った順序で表示されることがある
  • 2月29日に誕生日を迎える連絡先が、うるう年でない年に正しく表示されないことがある
  • vCardsの写真の検出が改善
  • 連絡先を他のアドレス帳にドラッグ&ドロップすることができない
  • Google CardDAVアドレス帳に保存された連絡先が、テキストフィールドに余分なバックスラッシュを含んでいる
  • ファーストネーム/ラストネーム/ディスプレイネームのない連絡先が、連絡先リストに空白で表示されることがある
  • vCardとOpenPGPキーの自動添付が期待通りに動作しないことがある
  • 設定ページを開くとCPUの負荷が過剰に高まる
  • カレンダーが設定の日付と時刻の書式を反映しないことがある。
  • OpenPGPキーインポートウィザードがダークテーマに適応しない
  • さまざまなビジュアルとテーマの改善
  • さまざまなアクセシビリティの改善

 セキュリティ関連の修正はアナウンスされていない。

 「Thunderbird 102」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7以降で利用可能。現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロードできる。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。「Thunderbird 102」シリーズのユーザーは、自動更新機能でアップデートできる。

 なお、「Thunderbird 91」シリーズからは今のところ直接アップデートできないので注意。