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「Thunderbird」v102.0.3が公開 ~「Google トーク」の対応は終了

不具合修正が中心のメンテナンスアップデート

「Thunderbird」v102.0.3

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v102.0.3が、7月20日(米国時間)に公開された。本バージョンでは、「Google トーク」がチャットアカウントから削除された。先日、「Google トーク」でサードパーティ製アプリのサポートが打ち切られたことをうけた変更だ。

 これで「Thunderbird」に追加できるチャットサービス・プロトコルは、以下の4つになった。

  • IRC
  • Matrix.org
  • Odnoklassniki(ロシアを中心に普及しているSNS)
  • XMPP(オープンソースのインスタントメッセンジャープロトコル)

 そのほかの変更は、不具合の修正のみ。セキュリティ関連の修正は今のところアナウンスされていない。

  • Windows 11で「Thunderbird」が起動時にクラッシュすることがある。
  • フォルダーを最適化すると、新たにダウンロードされたメッセージにアクセスできないことがある
  • 統合フォルダー(Unified Folders)を利用していると、メッセージをお気に入り(スター付き)としてマークしてもスレッドペインが更新されない
  • S/MIMEが構成されている場合に、メッセージの編集ウィンドウの一部フィールドが入力できない
  • テキスト以外の添付ファイルに誤ってMIMEヘッダー「charset=windows-1250」が付加される
  • 添付ファイルとして送信されたメッセージに誤って「X-Mozilla-Cloud-Part」ヘッダーが付加される
  • プロファイルインポーターでアドレスブックのインポート・エクスポート対応を改善
  • IMAPの安定性の向上
  • NNTPアカウントでオフラインキャッシュが使用できないことがある
  • S/MIMEメッセージの署名に失敗する
  • さまざまなUIの改善

 「Thunderbird 102」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7以降で利用可能。現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロードできる。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。

 なお、「Thunderbird 91」シリーズからは直接アップデートできないので注意。