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「Thunderbird」v102.0.3が公開 ~「Google トーク」の対応は終了
不具合修正が中心のメンテナンスアップデート
2022年7月20日 15:42
オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v102.0.3が、7月20日(米国時間)に公開された。本バージョンでは、「Google トーク」がチャットアカウントから削除された。先日、「Google トーク」でサードパーティ製アプリのサポートが打ち切られたことをうけた変更だ。
これで「Thunderbird」に追加できるチャットサービス・プロトコルは、以下の4つになった。
- IRC
- Matrix.org
- Odnoklassniki(ロシアを中心に普及しているSNS)
- XMPP(オープンソースのインスタントメッセンジャープロトコル)
そのほかの変更は、不具合の修正のみ。セキュリティ関連の修正は今のところアナウンスされていない。
- Windows 11で「Thunderbird」が起動時にクラッシュすることがある。
- フォルダーを最適化すると、新たにダウンロードされたメッセージにアクセスできないことがある
- 統合フォルダー(Unified Folders)を利用していると、メッセージをお気に入り(スター付き)としてマークしてもスレッドペインが更新されない
- S/MIMEが構成されている場合に、メッセージの編集ウィンドウの一部フィールドが入力できない
- テキスト以外の添付ファイルに誤ってMIMEヘッダー「charset=windows-1250」が付加される
- 添付ファイルとして送信されたメッセージに誤って「X-Mozilla-Cloud-Part」ヘッダーが付加される
- プロファイルインポーターでアドレスブックのインポート・エクスポート対応を改善
- IMAPの安定性の向上
- NNTPアカウントでオフラインキャッシュが使用できないことがある
- S/MIMEメッセージの署名に失敗する
- さまざまなUIの改善
「Thunderbird 102」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7以降で利用可能。現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロードできる。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。
なお、「Thunderbird 91」シリーズからは直接アップデートできないので注意。