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「Thunderbird 91.13.0/102.2.0」が公開 ~v91系は最終リリース

脆弱性の修正も

「Thunderbird」v102.2.0

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird 91.13.0」「Thunderbird 102.2.0」が、8月23日(米国時間)に公開された。

Thunderbird 91.13.0

 「Thunderbird 91.13.0」は、「Thunderbird 91」の最終リリース。寄付サイトのURLが「donate.mozilla.org」から「give.thunderbird.net」へ変更された点を除けば、目立った変更点はない。バージョン情報ダイアログを開けば、「Thunderbird 102」シリーズへのアップグレードも可能だ。

 セキュリティ関連では、3件の脆弱性が修正された。深刻度はいずれも4段階中2番目の「High」と評価されている。

「Thunderbird 102」シリーズへのアップグレードも可能

Thunderbird 102.2.0

 「Thunderbird 102.2.0」は、新機能を含むマイナーアップデート。OpenPGPの「暗号化が可能です」というリマインダーを無効にする設定が追加されたほか、以下の変更が加えられている。

  • プライマリパスワードが設定されている場合、macOS版「Thunderbird」が起動時にその入力を求めるように
  • 不完全なOpenPGP鍵のインポートをしないように
  • スペルチェックのツールバーボタンで辞書を選択・選択解除しても、メニューがすぐに閉じなくなる
  • 連絡先のアドレスが正しい順番で表示されるように
  • カスタムフィールド(1~4)がアドレス帳のUIに復元。既存のデータも「Thunderbird 102」以前のプロファイルから保存されるように

 そのほかにも多くの不具合が修正されている。脆弱性の修正は5件で、深刻度は「Low」1件を除きすべて「High」と評価されている。

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7以降で利用可能。現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロードできる。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。すでに利用中の場合は自動更新機能でアップデートすることもできる。