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枯草章吉氏の名作フリーゲーム「Ruina 廃都の物語」のリメイク版が制作決定 ~コンセプトトレーラーPV公開

幅広いプラットフォームで遊べるよう鋭意制作中。追加シナリオの導入も

「Ruina 廃都の物語」のリメイク版が制作へ

 Windows向けフリーゲームの名作として知られる、ゲームブック風ダンジョンRPG「Ruina 廃都の物語」のリメイク版が制作されることが発表された。開発は(株)KADOKAWAグループの中国法人である広州天聞角川動漫有限公司(天聞角川)が担当し、発売時期・発売元等の詳細は未定。

リメイク版「Ruina 廃都の物語」| コンセプトトレーラーPV
コンセプトトレーラーPVのキャプチャー画像

 「Ruina 廃都の物語」は、2008年に「RPGツクール2000」製フリーゲームとしてリリースされた、枯草章吉氏原作のゲームブック風ダンジョンRPG。中世ヨーロッパ風のファンタジー世界を舞台に、主人公とその悪友の「パリス」、幼なじみの雑貨屋の娘「ネル」といった仲間たちとの壮大な物語を描いた作品だ。

 オリジナル版は、1980年代中頃に刊行され一大ブームを巻き起こした「ゲームブック」を強く意識した作りで、小説に準ずる細やかな情景描写と行動の自由度の高いゲームシステムがプレイヤーの心を掴み、「ふりーむ!第四回ゲームコンテスト最優秀賞」を受賞。また、2018年には小説家・嬉野秋彦氏が手掛けたノベライズ版(全2巻)も発売されており、長い間ファンから愛されている作品となっている。

オリジナル版「Ruina 廃都の物語」のゲーム画面。往年のゲームブックの雰囲気を楽しめる情景描写と自由度の高いシステムが魅力

 今回のリメイク版は、そのオリジナル版から全面的にリニューアルされてPC(Steam)用ソフトとして登場する。

 原作者・枯草章吉氏の完全監修のもと、グラフィックスの強化やUI・操作性などシステム面の改善、新たなキャラクターデザインの採用、追加シナリオの導入など、オリジナル版の魅力はそのままに、各要素にパワーアップを実施。また、日本語はもちろん、英語・中国語(簡体字・繁体字)などマルチ言語で展開予定だ。

 「東京ゲームショウ2022」の会場にてリメイク版の発表とオリジナル版の展示を行なった、WhisperGamesブースの担当者の話によると、今回のリメイク版は、PC版だけでなく もっとたくさんのプラットフォームで遊んでもらえるように 鋭意制作中とのこと。どのプラットフォームに対応するかはまだシークレットという話だった。今後のさらなる続報に期待したい。

「TGS2022」のWhispergamesブースでは、オリジナル版の展示も行なわれていた

 なお、オリジナル版「Ruina 廃都の物語」は、窓の杜ライブラリからダウンロード可能だ。本作がどんな作品か興味をもった人、そしてもう一度あの冒険を振り返りたい人は、今回の発表を機にプレイしてみるといいだろう。