やじうまの杜

NASAがなぜかTRPGシナリオ「The Lost Universe」を無料公開、しかもかなりのテキスト量でハードル高っ!!

全ての冒険者よ、パーティを集めて宇宙の謎に挑もう

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NASAが公開したテーブルトークRPGのシナリオ「The Lost Universe」

 米NASA(アメリカ航空宇宙局)は、同局初となるテーブルトークRPG(TRPG)用シナリオ「The Lost Universe」を無料で公開しています。どうしてNASAが? という疑問は残りますが、内容は本格派で意外性があります。

 ストーリーは、恒星を持たない惑星「Exlaris」を舞台に、天文学者の失踪事件や、消えたハッブル宇宙望遠鏡の謎を追う冒険者となって、宇宙の知識を深めながらミステリーに挑むというSFファンタジー作品です。

 TRPGとは、プレイヤーがキャラクターを演じながら、会話や判定によってストーリーを進行させていくアナログゲームです。ゲームマスター(GM)と呼ばれる進行役が物語の舞台を用意し、プレイヤーは自分の分身となるキャラクターを作成。サイコロを使った判定などによって、GMが提示した物語の中で自由に行動することができます。アメリカでは「ダンジョンズ&ドラゴンズ」に代表されるTRPGが古くから親しまれており、日本でも「クトゥルフ神話TRPG」や「ソード・ワールド2.5」といったTRPGが人気です。

 「The Lost Universe」のシナリオは、レベル7~10のキャラクター達からなる、4~7人のパーティを想定して設計されていて、プレイヤーの好みのTRPGシステムへ簡単に適応できる本格的な作品。このシナリオでは、重力レンズ効果や赤方偏移・青方偏移など、天文学の知識を実際のミッションに活かしていくことになります。

シナリオの冒頭部分。44ページに渡る英文PDFが用意されていてかなりのテキスト量

 ゲームを行うのに必要なドキュメントは無料で入手可能ですが、全文英語かつ、かなりのテキスト量でハードルが高いのも事実です。しかし、あのNASAが無料で公開したTRPGということで、一度プレイしてみるのも面白いかもしれません。