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Oracle、「Java 19」を発表 ～より軽量な「仮想スレッド」をプレビュー導入

Linux向けRISC-Vポートも追加

2022年9月21日 10:00

Oracle、「Java 19」を発表

　米Oracleは9月20日（現地時間）、プログラミング言語「Java」の最新版「Java 19」を発表した。Java開発キット「Oracle JDK 19」の提供も開始されている。

　「Java 19」は非LTSリリースで、サポートは「Java 20」が公開されるまでの6カ月間。少なくとも2回のメンテナンスアップデートが予定されている。

　「JDK 19」で採用された改善提案（JEP：JDK Enhancement-Proposal）は、以下の7件。来年9月に予定されているLTSリリース「Java 21」に向け、さまざまな言語機能がテストされる。

  • JEP 405：Record Patterns (Preview)
  • JEP 427：Pattern Matching for switch (Third Preview)
  • JEP 424：Foreign Function & Memory API (Preview)
  • JEP 426：Vector API (Fourth Incubator)
  • JEP 422：Linux/RISC-V Port
  • JEP 425：Virtual Threads (Preview)
  • JEP 428：Structured Concurrency (Incubator)

　なかでも注目は、仮想スレッド（Virtual Threads）だろう。これまでJavaのスレッドはOSのネイティブスレッドと1対1の関係にあったが、ネイティブスレッドの生成・利用は比較的コストの高い処理だ。仮想スレッドはこの問題を解決する新機能で、スレッドをJavaの仮想マシン内で管理することにより、リソースの削減とパフォーマンスの向上を図る。

　そのほかにも、Linux向けRISC-Vポートが追加。RISC-VアーキテクチャーでのJava活用が進むことに期待がかかる。