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Oracle、UTF-8が標準になった「Java 18」を発表 ~簡易Webサーバーも装備

半年間サポートの非LTSリリース

Oracle、「Java 18」を発表

 米Oracleは3月22日(現地時間)、プログラミング言語「Java」の最新版「Java 18」を発表した。Java開発キット「Oracle JDK 18」の提供も開始されている。

 「Java 18」は非LTSリリースで、サポートは「Java 19」が公開されるまでの6カ月間だ。それまでv18.0.1(4月)、v18.0.2(7月)という2回のメンテナンスアップデートが予定されている。

 「JDK 18」で採用された改善提案(JEP:JDK Enhancement-Proposal)は、以下の9件。

  • JEP 400:UTF-8 by Default
  • JEP 408:Simple Web Server
  • JEP 413:Code Snippets in Java API Documentation
  • JEP 416:Reimplement Core Reflection with Method Handles
  • JEP 417:Vector API(Third Incubator)
  • JEP 418:Internet-Address Resolution SPI
  • JEP 419:Foreign Function & Memory API(Second Incubator)
  • JEP 420:Pattern Matching for switch(Second Preview)
  • JEP 421:Deprecate Finalization for Removal

 なかでも注目は、APIのデフォルトエンコーディングがUTF-8になったこと(JEP 400)。これまではOSに合わせて異なるエンコーディングが用いられてきたが、それが統一される。もちろん、従来通りOSごとに異なるエンコーディングを指定することも可能だ。

 また、簡易的なWebサーバーを起動する「jwebserver 」コマンドがサポートされたのも目につく変更点といえるだろう。これはプロトタイピング、テストおよびデバッグでの利用を想定して設計された最小限の機能を持つHTTPサーバーで、単一のディレクトリ階層・静的ファイルのみをホストする。プロトコルはHTTP/1.1のみの対応で、HTTP/2およびHTTPSはサポートされず、処理される要求もHEADとGETのみだが、わざわざサードパーティー製のWebサーバーを用意する必要がないのは手軽でよい。