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Oracle、「Java 17」を発表 ~3年ぶりの長期サポートリリース(LTS)

Apple Silicon搭載デバイスでネイティブ動作する「macOS/AArch64」版が追加

Oracle、「Java 17」を発表

 米Oracleは9月14日(現地時間)、プログラミング言語「Java」の最新版「Java 17」を発表した。Java開発キット「Oracle JDK 17」の提供も開始されている。「Java 17」は3年前にリリースされた「Java 11」に続く長期サポートリリース(LTS)で、「Oracle JDK 17」には2029年9月までセキュリティやパフォーマンス、不具合修正のためのアップデートが提供される。

「Java 17」は3年前にリリースされた「Java 11」に続く長期サポートリリース(LTS)

 「Java 17」には、Apple Silicon搭載デバイスでネイティブ動作する「macOS/AArch64」版の追加(JEP 391)をはじめとする、14のJEP(JDKの改善)が含まれている。言語機能としては、継承できるクラスを限定する「Sealed Classes」がプレビューを卒業し、正式な機能として利用できるようになったほか、以下の仕様が実験的に導入されている。

  • Pattern Matching for switch(JEP 406):パターンマッチを使ったswitch文(Preview)
  • Foreign Function and Memory API(JEP 412):Javaと非Javaコードの間の相互作用を改善することを目的とした「Project Panama」。「JDK 14」および「JDK 16」で導入されたForeign-Memory Access API、Foreign Linker APIを改善(Incubator)
  • Vector API (JEP 414):ベクトル計算を表現し、対応CPUでのパフォーマンスを向上(Second Incubator)