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Windows 11でサードパーティウィジェットの開発が可能に ~Microsoft製以外の登場に期待

「Insider Preview」Build 25217+「WinAppSDK 1.2」Preview 2で

「Windows 11 Insider Preview」Build 25217(rs_prerelease)がDevチャネルでリリース

 米Microsoftは10月6日(現地時間)、Windows 11の最新プレビュー版「Windows 11 Insider Preview」Build 25217(rs_prerelease)を公開した。「Windows Insider Preview Program」のDevチャネルに参加しているユーザーは、「Windows Update」からアップグレードが可能。

 本ビルドでは、Microsoft以外の開発者でも[ウィジェット]ボードに表示できるウィジェットを開発できるようになった(サードパーティ製ウィジェット)。本ビルドの[ウィジェット]ボード(v521.20060.1205.0以降)にプレビュー版「Windows App SDK 1.2」(1.2.0-preview2)を組み合わせると、ウィジェット対応のアプリを開発し、ローカルでテストできる。「Windows App SDK 1.2」が一般リリース(GA)されれば、一般のユーザーも「Microsoft Store」経由でウィジェットを入手できるようになる。

本ビルドの[ウィジェット]ボード(v521.20060.1205.0)

 ただし、現時点で開発・テストできるのは「パッケージ化された Win32 アプリ」に関連付けられたウィジェットのみだ。「プログレッシブ Web アプリ」(PWA)のウィジェット対応は「Microsoft Edge 108」の一部としてリリースされるとのこと。

 そのほかにも、簡体字中国語のIMEでクラウドサジェストが利用できるようになった。Build 25179でロールアウトされたタミル語の新しい「Tamil Anjal」キーボード配列も、すべてのテスターに解放された。

 一方で、Build 25188からロールアウトされていたタッチキーボードの新しいオプションは無効化された。さらなる改良ののち、再びテストしたいとしている。

タッチキーボードの新しいオプションは無効化

 なお、Devチャネルへ導入された新機能や改善は製品版に組み込まれず、そのままお蔵入りするケースもあるので留意しておきたい。また、本ビルドには以下に代表される既知の問題があるので、導入を考えている場合は注意。

  • 最新のフライトにアップグレードすると、一部で音声が機能しなくなるという報告を調査中
  • 最近のビルドでいくつかのアプリがクラッシュする報告を調査中
  • 最近のビルドでアプリのUI要素が消えたり再表示されたりすることがあるという報告を調査中