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「Windows 11 Insider Preview」Build 25227がDev版で公開 ~ISO/ARM64仮想マシンも

IT管理者向けにパッチ管理を改善

「Windows 11 Insider Preview」Build 25227(rs_prerelease)がDevチャネルでリリース

 米Microsoftは10月19日(現地時間)、Windows 11の最新プレビュー版「Windows 11 Insider Preview」Build 25227(rs_prerelease)を公開した。「Windows Insider Preview Program」のDevチャネルに参加しているユーザーは、「Windows Update」からアップグレードが可能。ISOイメージファイルやArm64仮想マシンも用意されている。

 本ビルドでは、IT管理者向けにパッチ管理を改善。デッドライン(自動更新と再起動の期限)の算出方法が更新プログラムのリリース日時ではなく、クライアントの更新プログラムスキャンが最初に更新プログラムを検出した日時に基づくように変更された。これでいつOSが再起動されるのかが予測しやすくなるという。

 一般ユーザー向けの変更としては、[スタート]画面が少し変更され、一部の環境でユーザープロファイルにバッジが表示されるようになった。なんらかのアクションを実行する必要があることをシステムが通知する場合に用いられる。

 また、[ウィジェット]ボードで新しいアイコンが導入される。ヘッダーの最適な表示位置を探るため、いくつかのパターンもテストされるようだ。

[ウィジェット]ボードが改善

 そのほかにも、パスワードフィールドでクリップボード管理([Windows]+[V]キー)が利用できるようになった。これはBuild 25206からロールアウトされていたが、現在はすべてのユーザーに解放されている。また、「設定」アプリのイーサネットとWi-Fiのページがアップデートされ、ネットワーク情報の概要にゲートウェイが表示されるようになっている。

 なお、Devチャネルへ導入された新機能や改善は製品版に組み込まれず、そのままお蔵入りするケースもあるので留意しておきたい。また、本ビルドには以下に代表される既知の問題があるので、導入を考えている場合は注意。

  • 最新のフライトにアップグレードすると、一部で音声が機能しなくなるという報告を調査中
  • 最近のビルドでいくつかのアプリがクラッシュする報告を調査中
  • 最近のビルドでアプリのUI要素が消えたり再表示されたりすることがあるという報告を調査中