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「Thunderbird 102.3.2」が公開 ~2035年を超える予定があるとハングアップする問題などを解決
2022年10月11日 10:00
オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v102.3.2が、10月7日(米国時間)に公開された。本バージョンでは、サーバーによりアドバタイズ(対応していることを知らせること)されていなくてもPOP CRAM-MD5認証を試行するように仕様変更が行われている。
そのほかの変更は、不具合の修正だ。セキュリティ関連の修正はアナウンスされていない。
- POP3アカウントのメッセージをチェックする際にメールサーバーが遅かったり応答がないと、POPフォルダーがロックされることがある
- 連続したドットを名前に含むニュースグループがリストを更新する際に表示されないことがある
- ドットで始まる行を含むニュース記事を送信すると内容が欠けることがある
- 同期トークンが期限切れの場合、CardDAVサーバーの同期に無言で失敗する
- macOSのアドレス帳でLDAPからの連絡先が表示されないことがあった
- チャットアカウントの入力で、サポートされているチャットプロトコルのURIを受け入れるように
- チャット「ScreenName」フィールドが新しいアドレス帳に移行されない
- [Today]ペインから新規イベントを作成すると、その日付ではなくメインカレンダーで現在選択されている日付が使用されてしまう
- [Today]ペインの新規イベントボタンが誤って無効化されることがある
- イベントリマインダーのウィンドウが終了またはスヌーズしても閉じない
- 定期的なイベントの日付計算のパフォーマンスが改善
- 月の最終日に行われる四半期ごとのカレンダーイベントが1カ月早く繰り返される
- カレンダーイベントが2035年を超えると「Thunderbird」がハングする
- 「Thunderbird 91」から「Thunderbird 102」へのアップグレードで、カレンダーイベントの空白が正しく処理されない
- さまざまなビジュアルとUXの改善
「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7以降で利用可能。現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロードできる。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。
自動更新機能によるアップデートの配信は確認できていないが、間もなく開始されるものと思われる。