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Apple、「iPadOS 16」の提供を開始 ~「iOS 16」から1カ月遅れで

コラボレーション機能とプロフェッショナル向け機能を充実させる

Apple、「iPadOS 16」の提供を開始

 米Appleは10月24日(日本時間)、「iPadOS 16」の提供を開始した(内部バージョンは16.1)。「iOS 16」から1カ月遅れてのリリースとなった。

 「iPadOS 16」は、開発者向けカンファレンス「WWDC 2022」で発表されたiPadOSの最新バージョン。今年6月からプレビューテストが行われていた。

 「iPadOS 16」には多くの新機能と改善が含まれているが、なかでも注目したいのがコラボレーション機能の強化だ。メッセージやメールが強化されたほか、「iCloud」共有写真ライブラリ、「Safari」の共有タブグループ、リアルタイムでの共同編集に対応したホワイトボードアプリ「フリーボード」(年内のアップデートで提供)などが新たに利用可能で、家族で思い出を共有したり、リモート勤務のメンバーと一緒に作業するのが簡単になる。

「Safari」の共有タブグループ

 また、プロフェッショナル向けの機能も充実。レビューや承認、カラーグレーディング、合成といった正確な色味と一貫した画質がきわめて重要なワークフローにも対応するほか、ステージマネージャーと外部ディスプレイのフルサポートによるパワフルなマルチタスキングをサポートする(一部モデルのみ)。

パワフルなマルチタスキング

 セキュリティ関連の修正に関しては、「iOS 16.1」の記事を参照のこと。すでに悪用が報告されている脆弱性もあるので、できるだけ早い対応を心がけたい。

 「iPadOS 16」は以下の機種に対応しており、「設定」アプリの[一般]-[ソフトウェアアップデート]セクションから無償でアップグレードできる。

  • iPad Pro(全モデル)
  • iPad Air(第3世代以降)
  • iPad(第5世代以降)
  • iPad mini(第5世代以降)

 「iPad Air 2」および「iPad mini 4」は非対応となり、「iPadOS 15」からアップグレードできないので注意したい。