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Apple、「iOS 16」を正式公開 ~無償アップグレードが開始

「ウィジェット」を配置できる新しいロック画面など、多くの新機能と改善を盛り込む

Apple、「iOS 16」を正式公開

 米Appleは9月13日(日本時間)、「iOS 16」の提供を開始した。今回のアップデートは、1年ぶりのメジャーバージョンアップ。今年6月に開催された開発者向けのイベント「WWDC 2022」で発表され、一般ユーザー向けのプレビューが行われていた。

 「iOS 16」では、ロック画面のデザインが一新。日時を表示するフォントやその色をユーザーが選べるようになるほか、壁紙に設定した写真に新しいマルチレイヤーエフェクトが適用され、被写体が日時表示の手前に配置されるようになる(「iPhone XS」以降)。立体的な奥行きが感じられるのが新鮮だ。

ロック画面のデザインが一新

 また、ロック画面には「ウィジェット」を追加できるようになった。天気やバッテリー残量、カレンダーの予定などが一目でチェックできる。

 ロック画面は複数作成できるようになっており、「集中モード」ともリンクする。そのため、状況に応じて切り替えるのも簡単だ。これに合わせてロック画面の通知デザインも再設計されており、ウィジェットの表示を妨げないよう画面下へコンパクトに配置される。

ロック画面は複数作成できるようになっており、「集中モード」ともリンク

 そのほかにも「メッセージ」アプリが大きく改善され、送信したばかりのメッセージを編集したり、送信を取り消したりできるようになった。「画像を調べる」機能も拡張され、画像の背景から被写体だけを抜き出し、「メール」アプリや「メッセージ」アプリなどにコピー&ペースト可能になっている。また、「メール」や「マップ」、「ウォレット」、「ヘルスケア」などの標準アプリもアップデートされており、機能が強化された。

 セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで11件。プライバシー設定のバイパスや任意コードの実行、情報漏洩、権限昇格、アドレスバーのなりすましなどの問題が解決されているとのこと。

アップデート方法

 「iOS 16」は無料のアップデートとして提供されており、「設定」アプリの[一般]-[ソフトウェア・アップデート]セクションから更新できる。「iOS 16」には大きな変更が加えられているため、重大な不具合も十分予想される。アップデートする際は事前にデータのバックアップをとることを強くお勧めする。当分の間は「iOS 15」シリーズにとどまることも可能だ。

「設定」アプリの[一般]-[ソフトウェア・アップデート]セクション。当分の間は「iOS 15」シリーズにとどまることも可能

 「iOS 16」の対応デバイスは、iPhone SE第2世代、iPhone 8以降。以下の機種は「iOS 15」からアップグレードすることはできない。

  • iPhone 6s
  • iPhone 6s Plus
  • iPhone 7
  • iPhone 7 Plus
  • iPhone SE(第1世代)