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フリーの画像編集・処理ソフト「GIMP」がApple Siliconにネイティブ対応

「GIMP 2.10.32」のリビジョンアップで

「GIMP」開発チームによるアナウンス

 「GIMP」の開発チームは12月2日、「GIMP」がApple Siliconにネイティブ対応したことを明らかにした。「Apple M1」「Apple M2」チップを搭載するデバイスを愛用するユーザーにとっては、一足早いクリスマスプレゼントとなった。

 「GIMP」は、オープンソースの画像編集・処理ソフト。Windows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在同プロジェクトの公式サイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7以降に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。執筆時現在の最新版は「GIMP 2.10.32」で、今回リリースされたApple Silicon対応版もこのリビジョンアップとなる。

 Mac版「GIMP 2.10.32」は1つのユニバーサルパッケージではなく、Intel版(x86_64)とApple Silicon版(AArch64)が分かれている。ダウンロードページを開くとWebサイトが自動でアーキテクチャーを識別し、環境に適したバイナリを提示するはずだが、一部のWebブラウザーではそれが正しく動作しないことがあるようなので注意したい。

Intel版(x86_64)とApple Silicon版(AArch64)は別れているので注意

 なお、この新しいリビジョンでは「babl」や「GEGL」などの依存関係(アプリの動作に必要なライブラリなど)もアップデートされているとのこと。Intel版Macでも発生していたレースコンディションによるクラッシュが解決されているとのことなので、MacユーザーはIntelデバイス、Apple Siliconデバイスにかかわらず更新しておいた方がよいだろう。