ニュース

「GIMP」のMacバイナリが1年ぶりに復活 ~「macOS Big Sur」対応には課題も

Windows/Mac/Linuxなどに対応するオープンソースの画像編集・処理ソフト

Mac版「GIMP 2.10.22」のバイナリがダウンロード可能に

 Mac版「GIMP 2.10.22」のバイナリ(DMG形式)が、12月24日に公開された。現在、公式のダウンロードページから無償で入手可能。パッケージメンテナーがいないためMac版の公式パッケージはリリースが滞っていたが、有志による貢献により久しぶりのアップデートが実現した。公証サービスにも対応しているという。

 Mac版の「GIMP」公式パッケージが更新されるのは、「GIMP 2.10.14」以来のこと(2019年10月末リリース)。最新版に更新すれば、この1年間で実施されたツールのボタンがグループ化AVIF形式のサポートといった改善の恩恵を、Mac環境でも享受できるようになる。

 ただし、「macOS Big Sur」への対応にはいくつかの課題が残っているようだ。とくに問題となっているのはパフォーマンスが低下することと、選択範囲の輪郭が見えなくなるユーザーインターフェイスの問題だ。どちらもウィンドウの内容が必要以上に頻繁に再描画されるという問題に起因しているようで、解決には時間がかかるかもしれない。

 ともあれ、Mac版に貢献する開発者が現れたことは朗報といえるだろう。

 「GIMP」は、オープンソースの画像編集・処理ソフト。Windows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在同プロジェクトの公式サイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7以降に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「GIMP」Mac版
【著作権者】
Spencer Kimball, Peter Mattis and the GIMP Development Team
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
2.10.22(20/12/24)