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老舗エディター「MIFES」が8年ぶりにメジャー更新 ~「MIFES 11」のDL販売が開始
64bit化、100GBファイルの取り扱い、Git内蔵、4Kディスプレイ対応など改善多数
2023年2月14日 16:31
メガソフト(株)は2月14日、「MIFES 11」のダウンロード販売を開始した。価格は一般ライセンス13,200円(税込み)。既存ユーザー対象を対象としたバージョンアップキャンペーンも実施されている。
「MIFES」は、DOS時代からの長い歴史をもつ老舗テキストエディター。テキストモード・バイナリモード・CSVモードといった編集モードを備えるほか、構文色分けなどの設定をプログラミング言語ごとに行うことが可能。また印刷機能、マクロ機能、キー操作やメニューのカスタマイズ機能も充実している。
「MIFES 11」では本体のプログラムが64bit化され、パフォーマンスと安定性を向上(32bit版は廃止)。扱えるファイルサイズの制限を大幅に緩和。これまでは2GBしか扱えなかったが、最新版では100GBまで安全に取り扱えるようになった。ファイルの読み込みはバックグラウンドで行われるため、開いた直後から編集が行える。
機能面では、ファイル比較(Diff)のエンジンとユーザーインターフェイスを刷新。分散型バージョン管理システム「Git」のクライアントが統合され、「GitHub」からリポジトリをクローンし、ファイルを編集してアップロードするまでの一連の流れを「MIFES」だけで完結できるようになった。
また、ツールバーで検索方法を指定できるようになったほか、検索結果の把握やジャンプに便利なリスト出力に対応したのもポイント。検索速度も旧バージョンから大幅にスピードアップしているという。
さらに、CSV編集モードも大幅に改良された。要望の多かったタイトル行・列の固定化や複数行表示に対応したほか、行・列・セルの最大サイズも拡張されている。行のソート(sort)と行の単一化(uniq)の高速化も図られており、100GBまでのファイルを扱えるようになったことも相まって、巨大なファイルの編集も容易だ。
そのほかにも、4Kなどの高解像度ディスプレイへ対応するため、ツールバーやアイコンが高DPI化された。柔軟なカスタマイズ性はそのまま、旧バージョンから設定を引き継ぐこともできる。
「MIFES 11」の対応OSは、64bit版のWindows 7/Server 2012以降。パッケージとメディアキット(インターネットのない環境向けのインストールパッケージ)などは3月7日に発売される。「MIFES 10」とは異なり、体験版の提供は今のところないようだ。