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「GitHub Copilot for Business」が一般公開 ~1ユーザーあたり月額19米ドル

企業特有の開発・運用環境に配慮、セキュリティやプライバシーを強化

 米GitHubは2月14日(現地時間)、「GitHub Copilot for Business」を発表した。「GitHub Copilot」は、人工知能(AI)技術を活用したコーディング支援機能。2021年にOpenAIとの協業で初めてプレビューされ、個人向けはすでに昨年から一般提供されている。

 「GitHub Copilot」は「副操縦士」(Copilot)という名の通り、「機長」たるプログラマーが思った通りの操作を代わりに行ってくれる。もちろん完璧ではないため、多少の指示や手直しは必要となるが、コメントや関数のシグネチャーを書くだけで的確に文脈を読み取り、書いてほしいと思っている実装を予測して代わりに書いてくれるのは驚異的だ。

 同社の調査によると、「GitHub Copilot」を利用すれば全言語平均でコードの46%を代わりに書いてもらえる。Javaであれば、この割合は61%にも達する。

 また、「GitHub Copilot」を利用する開発者の90%が以前よりも早くタスクを完了できたと報告。「GitHub Copilot」の導入で75%が雑務から解放され、より充実した業務に取り組めて満足しているという。

「GitHub Copilot」を導入したユーザーからの評価は上々のようだ

 今回発表された企業向けのプラン「GitHub Copilot for Business」は、従来の個人向けに加え、以下の点が改善されている。

  • より強力なAIモデル:新しいモデリングアルゴリズムにより、コード提案の品質が向上
  • AIベースのセキュリティ脆弱性フィルタリング:ハードコードされた認証情報やSQLインジェクション、パスインジェクションといった安全でないコードの提案を自動的にブロック
  • VPNプロキシのサポート:自己署名証明書を含むVPN連携に対応
  • 簡単なサインアップ:ライセンス管理が容易に。ソースコードを「GitHub」でホストする必要はない

 そのほか、組織によるポリシー管理やプロキシなどもサポート。個人向けよりも企業特有の開発・運用環境に配慮されており、セキュリティやコンプライアンス、プライバシーが強化されているというわけだ。

 価格は1ユーザーあたり月額19米ドル。利用の際は組織アカウント(無料で作成可能)、またはエンタープライズアカウント(販売担当への連絡が必要)を要する。

価格は1ユーザーあたり月額19米ドル