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「ウイルスバスター クラウド」に複数の脆弱性 ~JVNが注意喚起

任意のファイル削除や権限昇格につながる可能性

JVNの脆弱性レポート(JVNVU#96882769)

 脆弱性ポータルサイト「JVN」は3月1日、トレンドマイクロ社製のセキュリティソフト「ウイルスバスター クラウド」(Windows版)に関する脆弱性レポート(JVNVU#96882769)を公開した。複数の脆弱性が発見されたとして、注意を喚起している。

 脆弱性の内容は、以下の通り(括弧内はCVSS 3.0のスコア)。v17.7に影響し、任意のファイル削除や権限昇格につながる可能性がある。

  • CVE-2022-30687:データ消去ツールを悪用した攻撃者により任意のファイルが消去される(6.1)
  • CVE-2022-34893:ファイルアクセス前の不適切なリンク解決を利用した特権昇格(7.8)
  • CVE-2022-48191:Time-of-check Time-of-use(TOCTOU)競合状態の脆弱性による権限昇格(7.2)

 加えて、v17.0/v17.7に影響する脆弱性として、以下が案内されている。

 トレンドマイクロ社によると、これらの脆弱性を利用した攻撃は確認されていない。修正は自動配信されるとのことで、同社は常に最新版を利用するよう呼び掛けている。