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定番音楽プレイヤー「foobar2000」v2.0が公開 ~12年ぶりのメジャーバージョンアップ!

x64/ARMネイティブ対応、ライト・ダークモード対応、各所の高速化を実現

ライト・ダークテーマに対応した「foobar2000」v2.0

 定番音楽プレイヤー「foobar2000」が4月26日、正式版としてリリースされた。メジャーバージョンアップは2010年1月以来の12年ぶりで、半年以上ものベータテストを経てようやく最終版がリリースされた。

 「foobar2000」は、2002年から開発が続けられている老舗のミュージックプレイヤー。動作が軽快な点や、幅広いメディア形式をサポートする点が魅力だ。初期状態は非常にシンプルだが、コンポーネントを追加して機能を自由に拡張できる仕組みになっており、レイアウトやデザインをカスタマイズして完全に見た目を変えてしまうことすら不可能ではない。

 v2.0における主な変更点は、以下の通り。

  • x64、ARM(ARM64EC)でネイティブ動作。x86(32bit)はレガシー扱いに
  • Windows 10 (バージョン 1809またはそれ以降) およびWindows 11 でダークモードをサポート
  • 大規模なライブラリでパフォーマンスを改善
  • すべての検索処理でパフォーマンスが大幅に向上
  • デフォルトユーザーインターフェイスのプレイリストビューにアルバムアートを追加
  • 新しいUI要素:「foobar2000」伝統のメディアライブラリビュー「Facets」を再実装した「ReFacets」
  • 新しいオーディオ出力デバイス管理機能:不要なデバイスの無効化、ビット深度とDSPのデバイス別設定が可能に
  • 対応メディアフォーマットの拡充:TAK、APE(Monkey's Audio)、AC3、DTS
  • 「foobar2000 mobile」のクロスフィードDSPを追加
「foobar2000」伝統のメディアライブラリビュー「Facets」を再実装した「ReFacets」

 なお、古いコンポーネントのほとんどは32bitのレガシービルドで機能する。ただし、64bit(x64)環境では再ビルドが必要。ARMビルドではx64とネイティブARMコンポーネントが利用できる。

アプリに自動更新機能はなし。手動によるインストールが必要だが、旧バージョンからの設定移行は可能

 また、対応OSがWindows 7以降に変更されているので注意。バイナリは現在、「foobar2000.org」から無償でダウンロード可能。執筆時現在、ダウンロード数が少ないことが原因で「Microsoft Edge」などのWebブラウザーがダウンロードをブロックすることがあるが、しばらくすれば解除される見込みだ。Windows 10/11ならば「Microsoft Store」で配信されているストアアプリ版も用意されているが、バージョンは旧バージョンのv1.6.16となっている。

ソフトウェア情報

「foobar2000」
【著作権者】
Peter Pawlowski and contributors
【対応OS】
Windows 7以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0(23/04/26)