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「foobar2000」の次期バージョンは「2.0」 ~ベータ版が先行リリース

ARM64、ダークモード対応、「SQLite」ベースの新しいライブラリ

「foobar2000」v2.0 beta 2

 定番音楽プレイヤー「foobar2000」の次期バージョンv2.0が8月30日、ベータ版としてリリースされた。v1.0がリリースされたのは2010年10月で、整数部分のバージョンが繰り上がるのは実に12年ぶりのことだ。

 「foobar2000」は、2002年から開発が続けられている老舗のミュージックプレイヤー。動作が軽快な点や、幅広いメディア形式をサポートする点が魅力だ。初期状態は非常にシンプルだが、コンポーネントを追加して機能を自由に拡張できる仕組みになっており、レイアウトやデザインをカスタマイズして完全に見た目を変えてしまうことすら不可能ではない。対応OSはWindows XP/Server 2003以降で、現在「foobar2000.org」から無償でダウンロード可能。Windows 10/11ならば「Microsoft Store」で配信されているストアアプリ版も利用できる。

 「foobar2000」v2.0は、x86/x64上のWindows 7以降で利用可能。ただし、32bit版はレガシー扱いとなる。加えて、ARM64向けのビルドが近日公開されるとのこと。

 ユーザーインターフェイス関連では、Windows 10/11でダークモードに対応したことがトピック。再生履歴の統計を記録する「Playback Statistics」機能が内蔵されたほか、プレイリストビューにアルバムアートが追加されるなど、デフォルトユーザーインターフェイスのプレイリストビューやツールバーが大きく拡張されている。

Windows 10/11でダークモードに対応
「Playback Statistics」機能が内蔵

 一方、メディアライブラリーではエンジンが刷新された。データベースに「SQLite」を採用したことにより、大規模なライブラリの起動と終了が大幅に高速化され、メモリ使用量が削減されている。検索クエリのパフォーマンスも向上しているようだ。プレイリストフォーマットや設定データも即座にディスクに保存されるようになり、万が一「foobar2000」がクラッシュしてもデータが失われることはない。

 そのほかにも、「FFmpeg」のアップデート(v5.1)、内蔵のビジュアライゼーションのハードウェアアクセラレーション対応などが行われた。「エクスプローラー」との統合も近代化されており、32bit/64bitのシェル拡張DLLを別々に用意する必要はなくなった。

ソフトウェア情報

「foobar2000」ベータ版
【著作権者】
Peter Pawlowski and contributors
【対応OS】
Windows 7/以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0 beta 2(22/08/30)