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ピクチャーインピクチャーを強化した「Firefox 113」が公開 ~アニメAVIF画像にも対応

再設計されたアクセシビリティエンジンが導入。セキュリティ関連の修正は13件

「Firefox」v113.0

 Mozillaは5月9日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v113.0をリリースチャネルで公開した。「Firefox 113」では、ビデオコンテンツをポップアップ再生できる「ピクチャーインピクチャー」が強化。5秒間の巻き戻し・早送りや再生時間の確認、フルスクリーンモードへの切り替えが簡単に行えるようになった。

強化された「ピクチャーインピクチャー」モード

 また、再設計されたアクセシビリティエンジンが導入され、スクリーンリーダーをはじめとするアクセシビリティソフトを利用する際のパフォーマンスや応答性、安定性が大幅に改善された。

 そのほかにも、以下の改善が行われている。

  • アドレスバーで検索したとき、キーワードを追記してさらに検索できるように。検索結果を参照しながら、絞り込み検索が行える。また、履歴やスポンサー付きの「Firefox Suggest」エントリを簡単に削除できるメニューも追加
  • プライベートウィンドウでサードパーティCookieやコンテンツトラッカーの保存をブロック。ユーザーをより安全に保護できる
  • 「Firefox」が自動生成するパスワードに特殊文字が含まれるように。より安全なパスワードがデフォルトで提供される
  • 「Google Chrome」や「Safari」ベースのWebブラウザーからブックマークをインポートする際、既定でFaviconもインポートされるように。Webサイトの識別が容易に
  • アニメーションを含む「AV1 Image Format」ファイル(AVIS)をサポートし、Web上のAVIF画像への対応が強化
  • 「Firefox 110」で初めてリリースされたWindows GPUサンドボックスが強化
  • 「Microsoft Outlook」から直接ファイルをドラッグ&ドロップできるように。有志の協力で13年前の機能要求がようやく実現
  • macOS:「Firefox」のコンテキストメニューから直接「サービス」サブメニューにアクセスできるように
  • Windows:伸縮性のあるオーバースクロール効果がデフォルトで有効に。タッチパッドで2本指スクロールしたり、タッチスクリーンでスクロールしたとき、スクロールコンテナの端を越えてスクロールすると、跳ね返るようなアニメーションが表示される
  • タジク語(tg)への対応
履歴やスポンサー付きの「Firefox Suggest」エントリを簡単に削除できるメニュー

 セキュリティ関連の修正は、13件。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の「High」が5件、2番目の「Moderate」が7件、最低の「Low」が1件となっている。なりすましやアプリのクラッシュ、任意コードの実行などにつながりかねない問題が対処されており、できるだけ早いアップデートをお勧めする。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。