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Googleが教育分野での取り組みを発表 ~Chromebookに「Figma」が日本で無償提供中

米国では「Adobe Express」を無償提供。新しい「Google for Education App Hub」をアナウンス

Google、新しい「Google for Education App Hub」を「ISTE 23」でアナウンス

 米Googleは6月22日(現地時間)、米国最大の教育向けITカンファレンス「ISTE 23」で、新しい「Google for Education App Hub」(edu.google.com/apphub)を発表した。同社は2019年より学習アプリを集めた「Chromebook App Hub」を提供していたが、これを「Google for Education」と統合。教育ツールを課題とシームレスに統合し、クラスと成績の管理を合理化したり、アプリの購入やプロビジョニングといった管理業務を簡素化したりといったメリットを創出する。

 たとえば、クラスルームアドオンを使用すると人気のEdTechツールからコンテンツを簡単に検索・追加し、生徒に利用させたり、採点を行ったりすることが可能。シングルサインオンに対応しているので、生徒はツールごとにパスワードを管理しなくてよい。教師はEdTechツールか直接「Classroom」へ成績を同期できるため、採点の負担が減る。

 また、ライセンス管理プロセスの手間も大幅に削減される。以前は管理者がアプリを個別に購入して管理する必要があったが、これを一括で管理し、ライセンスを教師や生徒に配布可能だ。「Adobe Express」、「Concepts」、「Explain Everything」、「Figma」、「LumaFusion」、「Squid」、「WeVideo」といったデベロッパーからアプリのライセンスを購入できる。

 とくに米国の無料教育期間(K12)の学校で使用されている全米のChromebookには、「Adobe Express for Education」や「Figma」が無償提供されているとのこと。さらに、「Figma」は日本での無償提供が試験的に開始されている。

 そのほかにも、同社は以下のChromebookの教育やアクセシビリティ関連の機能をアピールした。

  • リーディングモードと画像からテキストへの変換機能を備えたアクセシビリティツールを内蔵
  • 2019年から提供している画像説明(ALTテキスト)の取得機能を強化。今後数カ月以内にPDFのOCR技術を活用した読み上げモードや、PDFの画像をテキストへ変換する機能を提供
  • 管理者による管理を改善。今年後半にはOS全体でカメラとマイクの設定を一元管理できるように
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