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AdobeによるFigmaの買収が破談

15カ月間にわたる規制当局の審査で承認に道筋を見いだせず

AdobeによるFigmaの買収が破談

 米Figmaは12月18日(現地時間)、米Adobeによる買収が中止されたと発表した。昨年9月の買収発表より15カ月間、規制当局の審査が行われていたが、何千時間もかけてビジネスや製品、そしてサービスを提供する市場の違いを詳細に説明したにもかかわらず、承認の道筋を見出せなくなったという。

 「Figma」は、オンラインベースのUIデザインツール。Webページやアプリの画面をデザインしたり、レビューすることができるコラボレーションプラットフォームとして、デザイナーだけでなく、プログラマーやディレクターからも根強い支持を得ている。デスクトップアプリ(Windows/Mac)とモバイルアプリ(iOS/Android)も用意されており、無償で始めることが可能。

 AdobeとFigmaは約200億米ドルでの買収に合意していたが、今後も独立した会社として歩みを続けることになった。両社の協力関係は今後も継続されるものとみられるが、「Figma」と競合するAdobe製品「XD」の位置付けなどは依然不透明だ。