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Figmaが生成AI機能を強化へ、アイデア出しや付箋の要約などをサポート

ディラン・フィールドCEOが「Figma」の今後の展望を語る

米Figma CEOのディラン・フィールド氏(画像右)と、Figma Japan カントリー・マネージャーの川延浩彰氏(左)

 東京・丸の内にて3月13日、Figma Japan(株)の戦略発表会が開催された。本発表会には米Figma 共同創業者兼CEOのディラン・フィールド(Dylan Field)氏が登壇し、同社が提供するデザインツール「Figma」について、2022年3月の日本上陸から2年が経過した現在の状況と、AI機能の活用といった今後の展望について語られた。

 「Figma」は、オンラインベースのUIデザインツール。Webページやアプリの画面をデザインしたり、レビューすることができるコラボレーションプラットフォームとして、デザイナーだけでなく、プログラマーやディレクターからも根強い支持を得ている。

 発表会において、フィールド氏は、昨年2023年のFigmaにとって日本が“世界で最も急成長した地域”であったことを明らかにした。顧客基盤と収益基盤が拡大し、コミュニティメンバーも2,300人から25,000人へと大きく増加。教育現場においても、35,000人以上の学生が「Figma」と、ホワイトボードサービス「FigJam」を利用しているという。

 また、「Figma」は単なるデザインツールではなく、ソフトウェア開発のためのプラットフォームへと進化を遂げていることをアピールした。2016年にリリースされた「Figma for Design」に続き、ブレインストーミングのための「FigJam」や、開発者向けの「Dev Mode」(昨年ベータ版公開)を投入。アイデア出しからデザイン、開発までのサイクル全体を「Figma」プラットフォームで支援している。

 その上で、フィールド氏は、生成AIがソフトウェア開発のプロセス全体をサポートしていくとの展望を示した。プレゼンでは実際に「FigJam」において、貼り付けられた付箋をもとにアイデアを広げたり、関連するアイデアをカテゴライズ・要約したりするデモが披露された。生成AIによって誰もがアイデア出しやブレインストーミングにより集中できるようになることを強調した。

デモではAIを活用したアイデア出しの様子などが披露された

 フィールド氏は「2024年は、AIとDev Modeによって、チームはFigmaでより簡単かつ効率的にアイデアを実現できるようになるだろう。世界中のソフトウェア開発者を支援し、誰もがデザインに関われる環境を作っていきたい」と抱負を述べ、発表会を締めくくった。