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2023年8月テストパッチのブルースクリーンは特定CPUが原因 ~Microsoftが調査結果を発表

影響するデバイスに対し、配信の一時停止措置を講ずる予定

「Windows release health」におけるアナウンス

 2023年8月非セキュリティプレビュー更新プログラムの適用後にブルースクリーンエラー(BSoD)が発生する問題に関し、米Microsoftは8月25日(現地時間)、調査の結果を明らかにした。

 この問題は、以下のプレビューパッチをWindows 10/11環境に適用してデバイスを再起動しようとすると、「UNSUPPORTED_PROCESSOR」というメッセージとともにBSoDが発生し、起動不能になるというもの。

  • Windows 11 バージョン 22H2:KB5029351
  • Windows 11 バージョン 21H2:KB5029332
  • Windows 10 バージョン 22H2:KB5029331

 Windowsは起動不能になると直近のパッチを自動で削除するため、何度か試すと起動できるようになる可能性がある。

 同社はこの問題の調査を進めていたが、その結果、「UNSUPPORTED_PROCESSOR」エラーが生じるのは特定のプロセッサーに限られることが判明したとのこと。プレビューパッチそのものには問題はないようだ。

 同社はデバイスメーカー(OEM)と協力し、該当するプロセッサーを搭載するデバイスに対し、プレビューパッチの配信を一時停止する措置を講ずるとのこと。これでトラブルの拡大は未然に防止される見込みだ。

 なお、プレビューパッチは米国時間来月第2火曜日(パッチチューズデー)に配信されるセキュリティパッチを先行テストするためのものだ(ただし、セキュリティ修正は含まれない)。ユーザーが明示的にダウンロード・インストールを指示しない限り、勝手に適用されることはないので安心してほしい。