ニュース

「Zoom」などに3件の脆弱性 ~特権昇格やサービス拒否の恐れ

アンインストールツール「CleanZoom」にも問題。最新のセキュリティアップデートの適用を

同社のSecurity Bulletins

 米Zoom Video Communicationsは9月12日(現地時間)、オンラインビデオ会議サービス「Zoom」関連アプリに複数の脆弱性があることを明らかにした。

 今回修正された脆弱性は、以下の3件(括弧内は深刻度の評価と「CVSS」の基本値)。クライアントアプリのほか、「Zoom」のデスクトップクライアントと「Zoom plugin for Outlook」を完全削除できるアンインストーラー「CleanZoom」に関する脆弱性が報告されている。

  • CVE-2023-39201:「CleanZoom」における信頼できない検索パス(High:7.2)
  • CVE-2023-39208:Linux版「Zoom」デスクトップクライアントにおける不適切な入力検証(Medium:6.5)
  • CVE-2023-39215:「Zoom」クライアントにおける不適切な検証(High:7.1)

 同社の基準で深刻度が4段階中2番目に高い“High”と評価されている「Zoom」クライアントの脆弱性「CVE-2023-39215」については、認証されたユーザーがネットワークアクセスを介してサービス拒否(DoS)を実行できてしまう恐れがあるので注意。

 なお、いずれの脆弱性も最新版へアップデートすることで対応可能だ。ユーザーは対策済みバージョンへのアップデートを怠らないようにしたい。