ニュース
インストール数基準の新しい「Unity」料金体系に批判集中、見直しへ
「最新の情報は数日中にお伝えする予定」とのこと
2023年9月19日 08:05
「Unity」で開発したゲームの収益とランタイムのインストール数を基準とする料金体系「Unity Runtime Fee」を突如発表して批判を浴びていることに関し、米Unity Technologiesは9月17日（現地時間）、これを見直すと発表した。
We have heard you. We apologize for the confusion and angst the runtime fee policy we announced on Tuesday caused. We are listening, talking to our team members, community, customers, and partners, and will be making changes to the policy. We will share an update in a couple of…
— Unity (@unity)September 17, 2023
同社は先日、「Unity」で開発したゲームの過去12カ月の収益が閾値を超えており、かつ累計インストール数が閾値を超えている場合、「Unity」ランタイムの新規インストール数をもとに料金を課すと発表したが、事前の対話なしに一方的に告知されたため、ゲームデベロッパーの間に不安と怒りの声が広がっていた。また、インストール数の算定基準も不透明で、再インストールを数に含めるのか、悪意ある第三者がゲームのインストールとアンインストールを繰り返した場合はどうなるのか、Webベースのゲームなどの場合はどうカウントするのかといった問題も指摘されていた。
同社はこれまで同様、デベロッパーがゲームで大きな成功を収めるまで料金の支払いは発生しないとしていたが、思わぬ大成功をおさめた場合にコストが膨れ上がる可能性がある。そうした事前のコスト算定が困難な点も、とくに小規模なデベロッパーにとっては大きな不安要素となっていた。
そこで、同社は料金体系（ポリシー）の見直しに取り組むと発表した。以下は日本語ブログに掲載された追記だ。
私たちは皆様の声を聞いています。火曜日に発表した Runtime Fee ポリシーについて、皆様に混乱を招き、ご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。私たちは チームメンバーならびに コミュニティ、お客様、パートナーの声に真摯に向き合い、ポリシーの変更に取り組んでまいります。最新の情報は数日中にお伝えする予定です。 皆様からの率直で厳しいご意見、心から感謝いたします。