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人気のファイルコピーツール「FastCopy」v5.4、SHA3-256/SHA3-512でのベリファイに対応

動作モードが拡充、プルダウンメニューのカスタマイズも可能に

「FastCopy」v5.4.1

 ファイルの高速コピー・削除ツール「FastCopy」が9月25日、v5.4へとアップデートされた。ファイルのベリファイ(検証処理)を「SHA3-256」「SHA3-512」で行えるようになるとともに、同梱の「OpenSSL」ライブラリがv3.1.2へ更新されたほか、細部で改善が行われている。

「SHA3-256」「SHA3-512」でベリファイできるように

 まず、動作モードが拡充された。動作モードとは、コピー・移動先に同じフォルダー・ファイルがあった場合の挙動を指定できるようにしたもの。メイン画面のプルダウンメニューで指定できる。

 「FastCopy」にはさまざまな動作モードが用意されており、OS標準の「エクスプローラー」よりもきめ細かいファイル操作が可能となっている。

「FastCopy」の動作モード。v5.4ではリストのカスタマイズが可能に。有償ライセンス限定だが、新しいモードも

 本バージョンでは、この動作モードプルダウンを自由にカスタマイズできるようになった。よく利用するものだけを表示しておいたりといった調整が可能。また、「Pro」ライセンス(後述)限定だが、以下のモードが追加された。

  • 既存(サイズ・日付):同じファイル名が存在して、かつサイズもしくは日付が違う場合にコピー(存在しないファイルはコピーされない)
  • 既存(最新日付):同じファイル名が存在して、日付が新しい場合にコピー(存在しないファイルはコピーされない)

 そのほかにも、アクセス制御リスト(ACL)やNTSの代替データストリーム(副次ストリーム)を有効化したときの処理速度を改善。[Shift]キーを押しながら[Source][DestDir]ボタンを押すと「エクスプローラー」が起動するようになったのも、細かいながら気の利いた仕様改善といえるだろう。

 「FastCopy」は、Windowsプラットフォームで最速を謳うファイルのコピー・削除ツール。GUIにフレームワークを利用せず、Win32 APIだけで構築されているため軽量&コンパクトになっているほか、読み取り・書き取り・検証(ベリファイ)などの処理を非同期化するなどの工夫でデバイスの限界に近いパフォーマンスを引き出せる点が魅力だ。

 対応OSはWindows 7/Server 2012以降。なお、個人・非営利での利用は無償だが、職場などで利用する場合は有償の「Pro」ライセンス(年額1,089円、買い切り5,280円)が必要となる。

ソフトウェア情報

「FastCopy」
【著作権者】
白水 啓章 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10/11およびWindows Server 2012/2012 R2/2016/2019/2022
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎、職場などで利用する場合は有償の「Pro」ライセンスが必要)
【バージョン】
5.4.1(23/09/25)