ニュース

高速ファイルコピーツール「FastCopy」が約6年半ぶりのメジャーバージョンアップ【17:25追記】

コマンドライン版「fcp.exe」などを追加

「FastCopy」v4.0.0

 ファイルの高速コピー・削除ツール「FastCopy」の最新版v4.0.0が、1月23日に公開された。2015年8月以来のメジャーバージョンアップだ。

 「FastCopy」は、オープンソースで開発されているファイルのコピー・削除ツール(ソースコードの公開は諸事情により一旦停止中とのこと)。GUIフレームワークを利用せず、Win32 APIだけで構築されているため軽量&コンパクトで、読み取り・書き取り・検証(ベリファイ)などの処理を非同期化するといった工夫で、デバイスの限界に近いパフォーマンスを引き出せる点が最大の魅力。ワイルドカード形式のフィルター機能を備えるほか、「MAX_PATH」(260文字)を超えたファイルのコピー・削除にも対応する。

 サポートOSは、Windows 7/Windows Server 2012以降。寄付歓迎のフリーソフトで、現在作者のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 メジャーバージョンアップとなる本バージョンでは、「FastCopy」のコマンドライン版「fcp.exe」を追加。xxHash3/SHA系のハッシュ計算を高速に行うコマンドラインツール「FcHash.exe」も導入された。

コマンドライン版「fcp.exe」などを追加

 また、「OpenSSL」ライブラリを組み込むことでSHA-256を利用する際にCPU使用率を1/3にまで削減。ベリファイなしでsrcハッシュ値を記録するオプション、常にLowI/Oを利用するオプション、ベリファイにSHA-512を利用するモードなども搭載。パフォーマンスの改善や不具合の修正も行われている。

[2022年1月24日17:25編集部追記] 24日付で、軽微な不具合を修正した「FastCopy」v4.0.1が公開されている。

ソフトウェア情報

「FastCopy」
【著作権者】
白水 啓章 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10/11およびWindows Server 2012/2012 R2/2016/2019/2022
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
4.0.0(22/01/23)