「scrcpy」v2.3が公開 ～Android端末をPCへミラーリングするフリーソフト

「scrcpy」（スクリーンショットはv2.2のもの）

　Android端末をPCへミラーリングするツール「scrcpy」が11月26日（日本時間）、v2.3へとアップデートされた。v2.2で追加されたカメラチャプチャー機能が一部のデバイスで動作しない問題が解決されているとのこと。

　また、非推奨の「--rotation」オプションを置き換える「--orientation」オプションが導入された。このオプションを利用すると、ビデオを回転させられるだけでなく、反転させることも可能。ショートカットは以下の通りだ（Windows環境の場合、［MOD］キーはデフォルトで左［Alt］キー）。

• ディスプレイを左に回転：［MOD］＋［←］キー
• ディスプレイを右に回転：［MOD］＋［→］キー
• 表示を水平に反転させる：［MOD］＋［Shift］＋［←］または［→］キー
• 表示を垂直に反転させる：［MOD］＋［Shift］＋［↑］または［↓］キー

　さらに、回転を録画にも適用できるようになった。たとえばカメラからポートレートビデオをキャプチャーして録画したい場合は、以下のコマンドを指定すればよい。

scrcpy --video-source=camera --camera-size=1920x1080 --orientation=90 --record=portrait.mp4

　そのほかにも、FLACオーディオコーデックが追加。ローオーディオ（WAV）による録音が可能となっている。「Android 14」で利用できなくなっていた機能の一部も復活しているようだ。

　「scrcpy」は、USB/Wi-Fi接続されたAndroid端末の画面をPCで表示（ミラーリング）・操作できるようにするアプリ。対応OSはWindows/Mac/Linuxで、ライセンスは「Apache License 2.0」。現在、「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロードできる。

　「scrcpy」（screen copy）の名の通り、元々はAndroid端末の画面をミラーリングするためのツールだったが、v2.0で音声転送をサポート。最新版ではデバイスに内蔵されているカメラやマイクの転送にも対応し、用途が広がりつつある。