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次世代NPU「Intel AI Boost」で「DirectML」がサポートへ ~来年初めにも

「Intel Core Ultra」に搭載、今までGPUで行っていたAI処理をより高効率なNPUで

統合NPU「Intel AI Boost」を搭載した次世代CPU「Intel Core Ultra」

 米Intelと米Microsoftは12月14日(現地時間)、統合NPU「Intel AI Boost」を搭載した次世代CPU「Intel Core Ultra」で、来年初めにも「DirectML」をサポートすると発表した。「DirectML」を通じてWindows APIをサポートする業界初のNPUになるという。

 NPU(ニューラルプロセッシングユニット)は、機械学習(ML)に関連するワークロードを効率的に処理するための専用アクセラレーター。「Intel AI Boost」はSoCに直接統合されていることもあいまって、負荷の高いAI演算をCPUやGPUよりも低い消費電力で効率よく処理できる。

 「DirectX」ファミリーの一部である「DirectML」が「Intel Core Ultra/AI Boost」でサポートされることのメリットは、「DirectML」を用いたソフトウェア資産がそのまま活用できることだ。GPUとNPUの差異は「DirectML」が吸収してくれる。

 また、クロスプラットフォームの推論エンジンである「ONNX」ランタイムや「Olive」といった一般に普及しているツールや、フレームワークともシームレスに連携できるため、Windowsエコシステム全体でAIエクスペリエンスの開発と展開が簡素化される。

「ONNX」ランタイムを介したり、直接「DirectML」を用いることで、GPUにもNPUにも対応できる

 NPUをサポートする「DirectML」は、最新の「ONNX」ランタイムリリースとともに2024年初頭に開発者プレビューが開始されるとのこと。