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人気のシステムモニター「thilmera 7」が過去最大級のアップデート

「MFC」依存からの脱却をはじめとする刷新を図る

「thilmera 7」0b180

 コンパクトで多機能なシステムモニター「thilmera 7」が12月24日、0b172へとアップデートされた。過去最大級のアップデートが行われているという。

 「thilmera 7」は、CPU/GPUやメモリ、ストレージ、バッテリーの使用量はもちろん、CPU/GPUなどの温度やワット数といったハードウェア情報、再生中音声の情報など多様なシステム情報を、コンパクトに表示できるシステムモニターツール。各情報の表示・非表示を切り替えられるほか、ウィンドウの色やフォント、表示順などを自由にカスタマイズできるうえ、ストレージが過熱した場合に自動でOFFにしたり、スクリーンショットの撮影ができるなど多機能なのも特徴だ。

設定画面

 対応OSは64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10/11で、ARM64にもネイティブ対応する。寄付歓迎のフリーソフトで、現在公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 今回のアップデートでは、コア部分を含む全体的、かつ挑戦的な書き直しと再構築が行われているとのこと。とくに古いユーザーインターフェイスライブラリ「MFC」への依存が排除され、GPUを利用しない低負荷描画を強化したほか、SIMDの採用を意識した構成への移行を開始しているという。

 また、GPUとして「Radeon」を再サポート。「Intel Arc」シリーズにも対応した。複数グラフィックボードとGPGPUも意識した構成へシフトしているとのこと。

 そのほかにも、ファイル構成を一新。実行ファイルが各アーキテクチャーごとの単一ファイルになったほか、ライブラリの一部を別ファイルに分離するなど、ルートフォルダーが整理された。フォルダーマウント、非マウントなどを含むドライブレターのないディスクや判定できない一部のディスク位置などを、独自仕様でマッピングする仕組みや、NVMeの扱いも改善されている。

ソフトウェア情報

「thilmera 7」
【著作権者】
弦生ささと 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10/11およびServer 2008/2012/2016
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
0b180(22/12/24)