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ChatGPT Enterpriseの下位互換? ChatGPTに新有料プラン「Team」が追加

デフォルトでデータや会話は学習に利用せず、ワークスペースで「GPTs」を共有可能

ChatGPTの新有料プラン「ChatGPT Team」

 米OpenAIは1月10日(現地時間)、文書生成AIサービス「ChatGPT」において、組織・企業向けの新しい有料プラン「ChatGPT Team」の提供を開始した。新プランは2ユーザー以上から利用可能。利用料金は、年払いの場合は1人あたり月額25米ドル、月払いの場合は月額30米ドルとなる。

 「ChatGPT Team」プランは、組織・企業内で「ChatGPT」の有料プランを利用することを前提としたプラン。個人向けの有料プラン「ChatGPT Plus」との主な違いは、設定を変更しなくてもデータをChatGPTの学習に利用されないこと(すでに「Enterprise」で導入済み)、そして組織ごとにワークスペースが用意され、そのワークスペース内でカスタムアプリ「GPTs」を共有できる機能が追加されている点だ。

  • 「GPT-4」や「DALL・E 3」等のツールへのアクセス
  • ビジネスデータや会話データに関する学習は行わない
  • ワークスペースで「GPTs」を作成・共有
  • ワークスペース管理のための管理者コンソール
  • 新機能と改善への早期アクセス
「ChatGPT Plus」の機能に加えて、標準でデータが学習に利用されなかったり、組織内で「GPTs」を共有する機能が追加されている

 個人で利用する場合、「ChatGPT Team」へアップグレードするメリットは少ない。しかし、デフォルトでデータが学習されないため、情報漏えいなどの懸念などから、ChatGPTの利用に消極的だった組織や、チーム内でカスタマイズした「GPTs」を共有して業務効率を上げるという用途には向いているだろう。