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無料のメールソフト「Thunderbird 115.8.1」が公開 ~不具合や脆弱性を修正

自動更新の設定が無効になっているとタグの更新に失敗する問題の修正など

「Thunderbird 115.8.1」

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v115.8.1が、 3月1日(米国時間)に公開された。本バージョンは、以下の不具合と脆弱性が修正されたマイナーアップデートとなっている。

  • 自動更新の設定が無効になっている場合、タグの更新に失敗する問題
  • [フォルダー]ペインで折りたたまれたフォルダーのサイズにサブフォルダーのサイズが含まれていなかった問題
  • クイック検索でグループ化表示の並べ替え順序が変えられない問題
  • 統合フォルダー内のスレッド表示されたメッセージを削除すると、スレッド内のレベル数が正しくなくなる場合がある問題
  • マルチフォルダー表示でスレッドのメッセージをコピーするときに、スレッドの折りたたみが正しく動作しない問題
  • サポートされていない証明書が見つかった場合、S/MIMEの暗号化に失敗していた問題
  • S/MIMEで暗号化され、不透明署名されたメッセージのコピーを復号すると、判読できないメッセージが作成される問題
  • PGPで暗号化された大きなメッセージを復号すると選択されたメッセージの件名が変更される問題
  • 別のタブで開いたメッセージに返信するときに、作成ウィンドウの[メッセージを引用]メニュー項目が機能しない問題
  • ツールバーのカスタマイズウィンドウの内容がウィンドウの幅を超えた問題

 セキュリティ関連の修正は1件で、深刻度評価は4段階中上から2番目の「High」となっている。「Thunderbird」はスクリプトが既定で無効化されているため、「Firefox」ほど深刻ではないが、できるだけ早めの対処を心掛けたい。

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7以降で利用可能。現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロードできる。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードが可能。