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無料のメールソフト「Thunderbird 115.5.2」が公開
多数の不具合を修正したマイナーアップデート
2023年12月13日 12:45
オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v115.5.2が、12月12日(米国時間)に公開された。以下の不具合修正や機能改善を盛り込んだマイナーアップデートとなっている。
- maildirを利用しているIMAPアカウントのフォルダーコンテキストメニューにコンパクトオプションがない
- テーブルビューでメッセージリストがスクリーンリーダーによって正しく読み取られないことがある
- 読み込みの遅い画像を含むメッセージが、既読としてマークされるのが遅れる
- バックグラウンドタブで開かれたメッセージが誤って既読にされていた
- 既読マークが仮想フォルダで機能しない
- 統合フォルダーでメッセージ表示の削除(ゴミ箱アイコン)が機能しなかった
- 統合フォルダーのコンテキストメニューにフォルダーを既読にするオプションがない
- 「Thunderbird 115.4.1」以降のUnifiedツールバーで、[Reply to List]が誤って無効になっていた
- Grouped Byを有効にして列でソートし、クイックフィルター検索を実行すると、メッセージペインが空白になる
- リモートメッセージコンテンツの読み込みが遅い場合、添付ファイルリストが表示されないことがある
- 送信トレイのメッセージがデフォルトでは未読として表示されない
- "列を適用先"がルートフォルダとその子孫に列を適用することに失敗することがある
- リストとして表示されたグローバル検索結果で、スレッドを折りたたむことができない
- 検索結果をリストとして表示する際、ツールバーの[クイックフィルター]ボタンが無効になってしまっていた
- ドラッグ&ドロップを使用する際、フォルダーを開くホバーの遅延が短すぎる
- サブフォルダーが折りたたまれた親フォルダで、サブフォルダーの新着メールインジケーターまたはメッセージ数が一貫して表示されない
- フォルダーを切り替えたとき、メッセージリストのスクロール位置がランダムに移動することがある
- ローカルメッセージの削除を元に戻すには、「元に戻す」(Ctrl-Z)を2回使用する必要があった
- 「Thunderbird」で削除されたIMAPメッセージが、"deleted"とマークされたメッセージを尊重しない他のメールクライアントで表示されていた
- ステータスバーのメッセージの更新によってIMAPフォルダーの発見が遅くなる
- LDH(letter-digits-hyphens)でないホスト名(ASCII以外のUnicode文字を含むものなど)を持つサーバーが見つからない
- あるメッセージから別のメッセージへ画像をコピー&ペーストすることができなかった
- トラブルシューティングページ(about:support)が、ニュースのみのプロファイルなど、送信メールサーバーを持たないプロファイルで動作しない
- ウィンドウのタイトルバーボタンを左側に配置した場合、最小化/最大化ボタンの順序が正しくなかった
- 最新バージョンの「Gpg4Win」を使用すると、スマートカードとのOpenPGP統合が失敗する
- さまざまなアクセシビリティの改善
- さまざまなUXおよびビジュアルの改善
セキュリティ関連の修正は、今のところアナウンスされていない。
「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在、公式サイト「thunderbird.net」や「Microsoft Store」からダウンロード可能。Windows版はWindows 7以降をサポートしており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。