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無料のメールソフト「Thunderbird 115.7.0」が公開 ~9件の脆弱性に対処
Autocrypt-Gossipヘッダーの配信に対応、空白のウィンドウが開かれる問題の修正なども
2024年1月24日 16:50
オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v115.7.0が、1月22日(米国時間)に公開された。本バージョンは、Autocrypt-Gossipヘッダーの配信に対応したほか、以下の不具合修正や以下の脆弱性修正が施されている。
- 起動したとき、ツリーが折りたたまれたアカウントの未読メッセージ数が表示されなかった問題
- 起動時に空白のウィンドウが表示される問題
- "--chrome"フラグが誤って余分なmessenger.xhtmlを開く挙動
- ほかのプログラムから「Thunderbird」を開いたとき、アドオンが正しく起動しない問題
- ツールバーからアドオンマネージャーを開いた場合、アドオンをドラッグ&ドロップでインストールできない問題
- メッセージペイン内の空白部分をダブルクリックすると、誤って選択中のメッセージが開いてしまう問題
- SMTP送信を進捗が100%に達する前にキャンセルしても、メッセージ送信が停止されない問題
- 別のタブで開いたPDF添付ファイルが「Thunderbird」の再起動後に正しく復元されないことがある問題
- 一部のOpenPGPダイアログが内容に対して小さすぎた問題
- アカウント管理者がホスト名をPunycodeで入力すると動作しない問題
- メッセージの移動削除時にウィンドウ・タブを閉じる設定が有効な場合、POP3ヘッダーから完全なメッセージをダウンロードすると、メッセージのタブやウィンドウが閉じてしまう問題
- いくつかのECC GPGキーがエクスポートできない問題
- メーリングリストビューから削除された連絡先が詳細ビューに表示されたままになる問題
- アドレス帳で連絡先を選択してから新しい検索をすると、検索結果一覧が更新されない問題
- ほかさまざまなUXおよびビジュアルの改善
セキュリティ関連の修正は9件。深刻度評価の内訳は、4段階中上から2番目の「High」が2件、3番目の「Moderate」が7件となっている。「Thunderbird」はスクリプトが既定で無効化されているため、「Firefox」ほど深刻ではないが、できるだけ早めの対処を心掛けたい。
「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7以降で利用可能。現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロードできる。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードが可能。