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「Adobe Firefly」テキストから3Dテクスチャ生成が可能に、サンプル写真不要で作業を高速化

Substance 3D(Sampler/Stager)へ生成AI機能を統合

Substance Stagerの新機能「背景を生成」を使用した最終レンダリング例

 米Adobeは3月18日(現地時間、以下同)、3Dペイントソフト「Adobe Substance 3D」のデザインおよびクリエイティブワークフローに、「Adobe Firefly」搭載の新しい生成AI機能を組み込むことを発表した。生成AIモデルを「Adobe Substance 3D」エコシステムに直接統合することにより、従来時間がかかっていた3Dテクスチャリングとステージングの複雑な作業を大幅に高速化する。

 「Substance 3D」の最新リリースでは、2つの新しい「Adobe Firefly」搭載機能を導入。詳細は下記の通り。

  • 「テキストからテクスチャ生成」機能
    クリエイターがシンプルなテキストプロンプトを入力することで、フォトリアリスティックからスタイル化されたものまで、3Dオブジェクトの表面テクスチャを生成できるようになる。この機能により、物理的なプロトタイプの作成やストック画像の選定、人手による写真撮影も不要になるため、アーティストやデザイナーのクリエイティブおよび反復的なプロセスが大幅に強化される
  • 「背景を生成」機能
    テキストプロンプトから精緻な背景画像を作成し、遠近法とライティングをインテリジェントに調整してシーン上にオブジェクトがシームレスに合成されるようにする

 これらの新機能を組み合わせることで、クリエイティブなレビュープロセスを大幅に加速し、プロフェッショナルなデザインワークフローをより生産的でシームレスなものにすると同時に、時間を大幅に節約することができるという。

 新しい「テキストからテクスチャ生成」と「背景を生成」機能を搭載した「Substance 3D Sampler 4.4」および「Stager 3.0」のベータ版は、「Adobe Substance 3D」のサブスクリプション契約者が利用可能。Creative Cloud Desktopアプリケーションの「Beta Apps」カテゴリで検索できる。