ニュース
Adobe Acrobat/Readerに生成AI機能「AI Assistant」、PDFも対話型AIがアシスト
ワンクリックで要約などが可能に。Word等の文書形式でも利用できる
2024年2月21日 12:58
米Adobeは2月20日（現地時間）、PDF閲覧・編集ソフト「Adobe Acrobat」および「Adobe Acrobat Reader」に生成AI技術を活用した新機能「AI Assistant」をベータ版（英語版）として搭載した。日本語版のリリースは未定。Acrobat StandardとProのサブスクリプションプランに加入するユーザー、およびAcrobat Proのトライアルユーザーが追加費用なく利用できる。
「AI Assistant」は、PDFドキュメントを検索し、回答を得られる対話型AI機能。Windows/MacOS上の「Adobe Acrobat」デスクトップアプリ、および「Acrobat」のWebアプリからアクセス可能となっている。近日中に「Acrobat Reader」のデスクトップアプリからのアクセスも可能になる。
主な機能は、PDFドキュメント内の情報に応じて適切な回答が得られる。これにより、ユーザーはメールやプレゼンテーションの作成など、その回答を活用できる。また、文書内の重要なポイントを自動的に抽出し、要約することも可能だという。
現時点では、この機能は特定の条件を満たすPDFに対してのみ機能する。具体的には25MBを超えるファイルサイズ、120ページを超える文書、パスワード保護やコピー禁止が設定されたファイル、そしてスキャンされたPDF文書や、英語以外の言語で書かれたファイルでは使用できない。
なお、本生成AI機能は「Microsoft Azure OpenAI」サービスとAdobe独自のテクノロジーを統合して実現しており、PDFだけでなくWordやPowerPointといった文書形式でも「AI Assistant」が利用できるとのこと。また、同機能のトレーニングの際にユーザーデータを学習に利用しないとしている。
