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KDAN Japan、生成AI搭載のPDF編集・閲覧ツール「Kdan AI」を発表 ~PDFの自動墨消しや翻訳を提供

生成AIによるテンプレートやドキュメント比較の自動生成も可能

Kdan AI

 オフィス統合環境「Kdan Office」などを開発する台湾発の企業Kdan Mobile Software Ltd.の日本法人である(株)Kdan Japanは3月18日、同社が提供するPDF編集・閲覧ソフト「PDF Reader」に生成AIによる自動墨消しや翻訳などの機能を搭載した「Kdan AI」を発表した。の追加機能「Document 365 AI+」のサブスクリプションで近日公開予定。

 「PDF Reader」は、PDFの閲覧・編集・作成が行えるソフト。無料の基本機能としてはファイルの閲覧、注釈やハイライトなどの追加、署名機能などを備える。また、有料サブスクリプション「Document 365」を契約することで、PDF内のテキストや画像の編集やファイル結合などのほか、クラウドストレージ1TB分を利用できる。日本語にも対応しており、料金は年額59.99米ドルから。

 このたび公開された「Kdan AI」は、大きく5つの機能が公開されており、個人向けのほか、ビジネス向けにも展開される。

自動墨消し機能

 1つ目の「自動墨消し」機能は、機密データを自動的に検出し、墨消しが可能。現在、有料サブスクリプションの「Document 365 on Windows」においてベータ版として使うことができる。

翻訳機能

 2つ目の「翻訳」機能はPDFのテキストを読み取り、素早く翻訳してくれる。翻訳は100以上の言語に対応し、翻訳したものに印をつけて保存してあとで確認ができる。なお、この機能はWindows版のみの提供となる。

チャットボット機能

 3つ目の「チャットボット」機能は、要約やレビューをAIチャットボットで行うことが可能。コンテンツの概要のみを処理するほかのPDF AIツールと異なり、さまざまなタイプのファイル内容に対し、より深い分析と対話ができるとしている。

テーブル抽出機能

 4つ目の「テーブル抽出」機能は、PDFから表データを認識、抽出し、Excelにエクスポート可能。

PDF比較機能

 5つ目の「PDF比較」は、2つのPDFファイルを比較し、例えば改ざんされた内容を検出できる。

 Kdan AIは、ビジネス分野においては法的文書などの機密事項を扱うときや、プロジェクトにおけるデータの翻訳などにも役に立つとしているほか、署名のセキュリティを強化するためのRegTechとの統合など、企業ワークフローにも活用することが可能。また、教育分野においても学習教材や文献の要約、抽出、翻訳などにも使用できるという。