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無料のメディアセンターアプリ「Kodi 21.0」が正式版に、「webOS」を新たにサポート

リビングの大画面TVでメディアを楽しむのに最適なプレイヤー・サーバー

ホームシアターアプリ「Kodi 21.0」が正式公開

 XBMC Foundationは4月6日(米国時間)、メディアセンターアプリ「Kodi」の最新版「Kodi 21.0」(コードネーム:Omega)を正式リリースした。2023年1月以来のメジャーバージョンアップとなる。

 「Kodi」(旧XBMC、XBox Media Center)は、もともとXbox向けに開発されたホームシアターPC(HTPC)向けのメディアプレーヤーソフト。リビングルームの大画面スクリーンでメディアを楽しむのに最適な「10フィート」ユーザーインターフェイスを備え、さまざまなソースからメディアを再生することが可能。また、メディアコンテンツをDLNA/UPnP機器へ配信するサーバー機能を備える。

 開発はオープンソース・非営利で行われており(寄付歓迎、ライセンスはGPLv2ライセンス)、Windows/Mac/Linux、iOS/Android、Raspberry Pi、tvOSといったOSをサポートしている。Windows版は32bit/64bitのインストーラー版に加え、「Microsoft Store」から入手できるストアアプリが利用可能。初期状態のユーザーインターフェイスは英語だが、日本語化も可能だ。

日本語化の手順。まず[インターフェイス](Interface)画面を開く
左下をクリックしてメニューを[ベーシック]から他の上級モードへ切り替え、[スキン](Skin)セクションへ移動。フォントを「Arial」系に変更する
[地域](Regional)セクションで言語を日本語へ切り替え

 「Kodi 21.0」は「FFmpeg 6」を同梱。サポートが不十分な「Dolby Vision」プロファイルをサポートが充実した他のプロファイルへオンザフライ変換する機能がAndroidユーザー向けに追加された。また、macOS版をネイティブウィンドウへ移行する取り組みが実を結び、「SDL」(Simple DirectMedia Layer)ライブラリの残滓が取り除かれているとのこと。より快適に利用できるようになるだろう。

 そのほかにも、新しいプラットフォームとして「webOS」がサポートされた。LG製のTVなどでも「Kodi」をネイティブ実行できる。