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「Word」ドキュメントがぐちゃぐちゃになる要因、既定の貼り付けオプションが変更へ

Windows版で実施

Windows版「Word」デスクトップアプリの貼り付けオプション

 米Microsoftは5月8日(現地時間)、Windows版「Word」デスクトップアプリでデフォルトの貼り付けオプションを変更すると発表した。現在の設定がユーザーのニーズに合っていないという批判に応えた格好だ。

 現在、「Word」の貼り付けオプションには以下の3つがある。Webページなどから書式付きのテキストを貼り付けたときの挙動が、それぞれ異なることに注意。

  • 元の書式を保持:元のコンテンツのフォントカラー、文字間隔、太字・下線など、書式とレイアウトのすべてを維持して貼り付ける
  • 書式を結合:元のコンテンツのうち、意味を持つ書式(太字、下線、リストや表の構造など)のみを維持して貼り付ける。それ以外は貼り付け先のコンテンツの書式(フォントファミリ、サイズ、色など)に合わせる
  • テキストのみを保持:貼り付け時に元のコンテンツの書式やレイアウトが削除される。もっともシンプルなスタイル

 現行の既定(デフォルト)オプションは「元の書式を保持」だが、多くの場合、ドキュメントの体裁が大きく崩れてしまう。そこで、既定オプションを変更してほしいという声が多く寄せられていたようだ。

コピーしたコンテンツ
[元の書式を保持]オプションで貼り付け。多くの場合、ドキュメントの体裁が大きく崩れてしまう
[書式を結合」オプションで貼り付け
[テキストのみを保]オプションで貼り付け。もっともシンプルだが、リストの書式などまで失われてしまう

 今後の既定オプションは「書式を結合」になるとのこと。これは3つのオプションの内もっともバランスのとれたオプションで、たとえばリストをコピーしても、リストの書式を失うことなく、既存のドキュメントのスタイルに馴染ませることができる。

 この変更は、「バージョン 2405」(Build 17624.15020)を実行しているWindowsユーザーの「Word」に展開されるとのこと。

 なお、既定のオプションはカスタマイズも可能。貼り付けオプションのポップアップ下にあるコマンドをクリックすると、オプションダイアログへ直接アクセスし、設定を変更できる(Mac/Web版は未対応)。

既定のオプションはカスタマイズも可能