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開発者向けツール集「DevToys 2.0」に「UUID v7」生成機能が搭載
データベースキーにも使える汎用一意識別子(UUID)の最新版
2024年6月27日 07:57
Windows/Mac/Linux向けの開発者向けユーティリティパック「DevToys」のプレリリース版が、6月25日にv2.0.3.0へとアップデートされた。本バージョンでは、汎用一意識別子(UUID)生成ツールが「UUID Version 7」(UUID v7)に対応している。
「DevToys」は、コーディングで必要されるツールがコンパクトにまとめられたアプリ。プログラマー向けの「スイスアーミーナイフ」(Swiss Army knife)を謳っており、アプリ開発時にときどき必要となる、ちょっとしたテキストの変換や整形、正規表現のテスト、ハッシュの生成といったツールが詰まっている。プレビュー版「DevToys 2.0」は現在、公式サイト「devtoys.app」などから無償でダウンロード可能。ライセンスは「MIT license」。
こうしたツールが必要になるたびにWebを検索し、適当なオンラインツールで済ませてしまう開発者は少なくないが、動作の正しさが保証されないのはもちろん、ツールに悪意がないとも限らない。機密性のあるデータをオンラインツールに入力するなどもってのほかだ。そんなことをするぐらいならば、「DevToys」のようなオープンソースツールを活用すべきだろう。
本バージョンで生成できるようになった「UUID v7」は、データに付与するIDとして広く用いられている「UUID」(Universally Unique IDentifier)の最新版だ。
たとえばデータベースの行にIDを振る場合、自動採番(01、02などと順番に番号を振ること)が一般的で、それでもデータを一意(ユニーク)に識別できる。しかし、次の番号が予測できてしまったりといったリスクもあるだろう。その点、「UUID」ならばランダムに生成可能で、他のUUIDとの重複が(ほぼまったく)起きないことが保証されているため、使い勝手がよい。
しかし、従来の「UUID」はデータベースのキーとして利用することを想定しておらず、十分なパフォーマンスが出ないという問題があった。そこで、「UUID v7」ではタイムスタンプを含めることで並び替えや検索が容易な仕様となった。
ちなみに、「DevToys」の「UUID」ジェネレーターではv1とv4(GUID)も引き続き利用可能だ。
そのほかにも本バージョンでは、中国語の翻訳が追加。パフォーマンスや安定性の改善も行われている。
ソフトウェア情報
- 「DevToys」プレリリース版
- 【著作権者】
- Etienne BAUDOUX 氏
- 【対応OS】
- Windows 10 バージョン 1903以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.0.3.0(24/06/25)