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「Steam」に常時録画機能が追加 ~イベントがあった場所にマークを付与する機能も

「ゲームレコーディング」のWebサイト

 PCゲームプラットフォーム「Steam」は、ゲームの映像を録画する機能「ゲームレコーディング」のベータ版を公開した。

 「ゲームレコーディング」は、「Steam」から利用したゲームの動画を録画するもの。ゲーム開始と同時に自動で録画を開始する「バックグラウンド録画」と、ホットキーを押して録画を開始・終了する「オンデマンド録画」の2種類を利用できる。

 「バックグラウンド録画」では、あらかじめ設定で録画を保存する時間と画質(ビットレート)を指定して使用するストレージ容量を決めておく。自動録画を続けてこの容量がいっぱいになると、古い動画から上書き消去されていく仕組み。PlayStationなど家庭用ゲーム機でも採用されている仕組みと同等のものだ。

 「ゲームレコーディング」ではこれに加えて、「タイムライン&イベントマーカー」が用意されている。対応するゲーム内で、敵を倒すなどのイベントが発生した時や、Steamの実績を獲得した時などに、動画のタイムライン上に自動的にマーカーが作成される。マーカーはユーザーが任意の時点で追加することも可能だ。録画データからゲーム中の出来事を簡単に見つけて振り返れるようになっている。

「タイムライン&イベントマーカー」

 録画したファイルはすぐに見返したり、必要な部分だけを切りだしたりできる。また動画をフレンドに送ったり、共有リンクを作成して公開することも可能だ。

 録画の際には、AMDまたはNVIDIAのGPUがある場合は、ハードウェアエンコードでCPU使用率を最小限に抑える。そうでない場合はCPUでエンコードを行うため、ゲームのパフォーマンスが低下する可能性があるとしている。

 ベータ版の現時点で、録画機能は非Steamゲームを含めて利用可能。タイムラインマーカーについては、「Dota 2」および「Counter Strike 2」で対応済みとしている。なお、ポータブルゲーム機「Steam Deck」でも本機能は完全に機能するとのこと。

「Steam Deck」でも利用できる

 「ゲームレコーディング」のベータ版を利用するには、「Steam」アプリの[設定]-[インターフェイス]-[ベータへの参加]と選び、ベータオプションのいずれかを選択。続いて[設定]-[ゲームレコーディング]から[バックグラウンド録画]または[オンデマンド録画]を選択すればよい。

 また本機能に関する開発者向けのドキュメントも公開されており、SDKとAPIが利用可能となっている。