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Androidの2024年9月セキュリティ更新が公表 ~QualcommのWLANに致命的な脆弱性

デバイスメーカーからアップデートが提供されたら適用を

Androidにセキュリティアップデート

 米Googleは9月3日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

 Android OSのセキュリティ更新プログラムは毎月「2024-xx-01」と「2024-xx-05」という2つのセキュリティレベルに分けられている。

 「01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。修正範囲に制限を設け、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮されている。「05」はそれ以外の問題にも対処した、いわば完全版だ。

セキュリティ更新プログラムレベル「2024-09-01」

 「2024-09-01」は以前に修正された問題に加え、新たにFrameworkで3件、Systemで7件の脆弱性が修正された。「Google Play」システムのアップデート(Project Mainline)経由でも、リモートキープロビジョニングの問題に関する修正(CVE-2024-40659)が配信されている。

 これらの問題のうちもっとも深刻なのは、Frameworkコンポーネントにおけるローカル特権昇格の問題で、深刻度は「High」と評価されている。

セキュリティ更新プログラムレベル「2024-09-05」

 「2024-09-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2024-09-01」での修正に加えKernelで1件、Arm componentsで1件、Imagination Technologies componentsで2件、Unisoc componentsで2件、Qualcomm componentsで12件の脆弱性が解決されている。Qualcomm製品におけるWLANの脆弱性2件(CVE-2024-33042、CVE-2024-33052)は深刻度が最高の「Critical」と評価されており、警戒が必要だ。

 加えて、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも多くの問題が修正されている。