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Google、「Android 15」を一般公開 ~「Google Pixel」デバイスへの配信が開始
機密性の高いアプリをしまっておける「プライベートスペース」、日本語向けの改善も多数
2024年9月4日 12:50
米Googleは9月3日(現地時間)、モバイル向け新OS「Android 15」を正式にリリースした。ソースコードはすでに「Android Open Source Project」(AOSP)にプッシュされており、今後数週間以内にサポート対象の「Google Pixel」デバイスへの配信される。今後数カ月以内にはSamsung、Honor、iQOO、Lenovo、Motorola、Nothing、OnePlus、Oppo、realme、Sharp、Sony、Tecno、vivo、Xiaomi などのデバイスでも利用可能になる予定。
「Android 15」は生産性の向上はもちろん、とくにタブレットや折りたたみデバイスにおけるアプリデザイン、優れたメディアとカメラのエクスペリエンス、直感的なユーザーエクスペリエンスの実現などに力が注がれている。
- 開発者エクスペリエンスの向上:APIの拡充でアプリの開発生産性が改善
- タイポグラフィと国際化の改善:日中韓(CJK)フォント対応の拡充、レンダリングの強化
- カメラとメディアの改善:暗所でのQRコード読み取りなどに使えるローライトブースト、シンセサイザーアプリを仮想MIDI 2.0デバイスとして扱う機能などを追加
- ユーザーエクスペリエンスの向上:大画面マルチタスクを強化。アプリは既定で「Edge-to-edge」で表示されるように。16KBページサイズのサポートにより、一部デバイスでパフォーマンス向上も見込める
- プライバシーとセキュリティの強化:「プライベートスペース」で機密性の高いアプリに追加のセキュリティ
とくに日中韓向けのフォント「Noto Sans CJK」が可変フォントになったり、変体仮名フォントが既定で同梱されるようになるなど、タイポグラフィと国際化の改善は日本語ユーザーにとってもうれしいポイントといえるだろう。
「Android 15」のポテンシャルを引き出したアプリを開発したい場合は、「Android Studio Koala」に搭載されている移行ツールでターゲットを「Android 15」へ変更するのがおすすめ。ただし、パッケージの停止状態にかかわる挙動が変更されている点や、従来の絵文字フォントファイル(NotoColorEmojiLegacy.ttf)が削除されている点などには注意したい。