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「Google Chrome」に新たなセキュリティ対策機能が導入 ~Googleが解説

Webサイトに1回だけアクセス許可を与える機能などを導入

「Google Chrome」に新たなセキュリティ対策機能が導入 ~Googleが解説

 米Googleは9月12日(現地時間)、最新版の「Google Chrome」に導入されたセキュリティ対策機能を発表した。

 まず、Android版やデスクトップ版でWebサイトへ与えるアクセス権限を1回のみに限ることが可能となった。いったん当該のWebサイトを離れると、権限が取り消されるため、Webサイトによるデータへのアクセスを最小限に留めることが可能。もちろん、再び明示的にアクセス権をWebサイトへ与えれば、これまでと同じようにWebサイトを利用できる。

Webサイトに与えるアクセス権限を1回のみに限ることが可能

 また、デスクトップ版でセキュリティ上のリスクがある拡張機能がインストールされている場合、安全チェック機能により通知されるようになった。通知から[拡張機能]画面に移動して拡張機能を削除することも可能。安全チェックは、[設定]-[プライバシーとセキュリティ]画面の[安全チェックに移動]ボタンから確認できる。

セキュリティ上のリスクがある拡張機能と安全チェック機能で通知
[設定]-[プライバシーとセキュリティ]画面の[安全チェックに移動]ボタンから安全チェックを表示可能

 安全チェック機能では他にも、ユーザーがもうアクセスしないと思われるWebサイトに付与したアクセス権の削除や、不要な可能性がある通知のフラグ付けといったアクションに関しても通知できるようになった。さらに、ユーザーを欺いて通知を許可させたと判断されたWebサイトの通知許可を、自動的に取り消すことも可能になっている。

アクセス権の削除なども通知可能に

 そのほか、Pixelシリーズのデバイスでは通知のドロワーに設置されたボタンから、そのWebサイトの通知を停止可能になった。この機能は近日中に他のAndroidデバイスにも拡大される予定。すでに導入済みのPixelデバイスでは、この機能により通知の量が30%削減されており、不要な通知の削減に効果を発揮することが期待できる。

ドロワーに設置されたボタンでWebサイトからの通知を停止