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「Google Chrome 129」が正式版に ~「macOS Catalina 10.15」のサポートは終了

ツールバーをサイドパネルでカスタマイズする機能などがロールアウト

「Google Chrome」v129.0.6668.58/.59がWindows環境に

 米Googleは9月17日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome」の安定(Stable)チャネルをアップデートした。Windows/Mac環境にはv129.0.6668.58/.59が、Linux環境にはv129.0.6668.58が順次展開される。

 デスクトップ版「Chrome 129」より、ツールバーのカスタマイズ機能が段階的に展開される予定。このユーザーインターフェイスを利用すると、ユーザーはツールバーに表示するアイコンをサイドパネルで簡単にカスタマイズできる。

ツールバーをサイドパネルでカスタマイズ

 また、米国で「タブ比較」(Tab compare)と呼ばれるAI機能が提供される。オンラインショッピングサイトで複数の商品を閲覧しているとき、AIがその価格やスペック、ユーザーレビューなどを1枚のタブにまとめてくれる。

「タブ比較」(Tab compare)

 そのほかにも、以下の新機能や改善が導入される。段階的に展開されるため、アップデートしてもすぐには使えないことがある点には注意したい。

  • Windows/Mac版に新しい証明書管理設定画面(chrome://certificate-manager)
  • Android版にタブグループの同期をはじめとする改善
  • セーフ ブラウジング拡張レポートの廃止。テレメトリーを収集して「セーフ ブラウジング」の改善に役立てる機能は拡張保護モードに移管
  • 時間のかかるタスクを後回しにしてメインスレッドを優先する「yield()」など、開発者向けの改善

 なお、本バージョンより「macOS Catalina 10.15」のサポートが打ち切られているので注意。

セキュリティ修正

 なお、セキュリティ関連の修正は全9件。そのうちCVE番号が公開されている脆弱性は、以下の6件だ。

  • CVE-2024-8904:Type Confusion in V8(High)
  • CVE-2024-8905:Inappropriate implementation in V8(Medium)
  • CVE-2024-8906:Incorrect security UI in Downloads(Medium)
  • CVE-2024-8907:Insufficient data validation in Omnibox(Medium)
  • CVE-2024-8908:Inappropriate implementation in Autofill(Low)
  • CVE-2024-8909:Inappropriate implementation in UI(Low)

 そのほかにも、内部監査やファジングで発見された不具合も修正されている。悪用が報告されている脆弱性はない。

 デスクトップ向け「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。すでにインストールされている場合は自動で更新されるが、設定画面(chrome://settings/help)にアクセスすれば手動でアップデートすることもできる。