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横書きでも映える相撲文字! 筆文字フォントサービス「J-Font.com」に新書体「千秋相撲」【TGS2024】

番付表で使用されてきた伝統字形を再現

筆文字フォントサービス「J-Font.com」に新書体「千秋相撲」

 シヤチハタ(株)は、同社が運営するフォントサービス「J-Font.com(ジェイフォントドットコム)」において、新書体「千秋相撲」(白舟書体 筆文字フォント)を2024年冬頃より提供する。サブスク料金のほかは追加費用なしで利用できる。千葉・幕張メッセにて開催されている「東京ゲームショウ2024(TGS2024)」内の同社ブースにて告知した。

 新書体は、番付表で使用されてきた相撲文字の伝統字形を再現。昨年の「TGS2023」にて披露された完全新作フォント「相撲文字」(当時は名称未定)がいよいよ正式リリースとなる。ラインナップとして、縦書きで映える「千秋相撲」と、横書きで映える「千秋相撲ラージ」の2つのスタイルで展開される。

 他社サービスであってもデジタル化されたものが少ないとされる「相撲文字」のフォントだが、今回の新書体「千秋相撲」は制作当初、縦組み用として作られたフォントで、横組みは想定していないデザインだったという。

 しかし、それでは使いにくいから、全体を大きくしたラージ版を作って横組みに堪えられるように調整しようと、書家・大庭紀霽氏より提案を受けたことをきっかけに、縦書き・横書きに対応した2つのバージョンが制作されることになった。

縦組みのものをそのまま横組みにするとバランスが崩れてしまう。「千秋相撲ラージ」は書家とコラボして作ったからこその賜物だという

 担当者は、新書体「千秋相撲」は身近なところで和風を強く推したいときに使えるフォントである、とアピールしていた。“相撲文字=相撲でないとダメ”ではなく、「セール」や「送料無料」といったポップにも使えたりと、日常使いにもおすすめなフォントだ。

「東京ゲームショウ2024」のシヤチハタブース

 「J-Font.com」は、広告媒体やメディア、プロモーション活動や書籍、デジタルコンテンツなどに幅広く使えるフォントを提供するサービス。標準フォントとは一味違う、迫力のある筆文字フォントに特化しているのが特徴で、国内2大筆文字メーカーに位置づけられる「白舟書体」と「昭和書体」の筆文字フォントを同一サービス内から選択できる。会員登録をするだけで無償ダウンロード・商用利用可能なデザイン素材も用意されている。